日语N1模拟一

日语N1模拟一
日语N1模拟一

問題1_____の言葉の読み方として最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

1. 人のうわさを吹聴したりするような人間にはなりたくない。

1) すいちょう

2) ふいちょう

3) すうちょう

4) ふうちょう

2. 双方が互いに妥協したので、交渉が円滑に進んだ。

1) えんかつ

2) えんきつ

3) えんけつ

4) えんこつ

3. 試合後、両チームの選手たちはすっかり体力を消耗してしまったようだ。

1) しょうぼ

2) しょうぼう

3) しょうも

4) しょうもう

4. 彼は真相を知っているのに、あやふやなことばかり言って話を濁している。

1) はぐらかして

2) ほのめかして

3) よごして

4) にごして

5. この制度は現状に合わなくなったので、一刻も早く是正する必要がある。

1) きょうせい

2) ていせい

3) こうせい

4) ぜせい

6. 袖口がほころびたので、お母さんに繕ってもらった。

1) おぎなって

2) つくろって

3) ねぎらって

4) うるおって

問題2()に入れるのに最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

7. うちの監督は_______監督としてよく知られている。

1) 鬼

2) 猛

3) 狂

4) 荒

8. わが校では成績だけでなく、出席状況も_______して、奨学金を支給しています。

1) 加味

2) 審査

3) 吟味

4) 考査

9. 今回の税制改革に対する一般の人々の_______が非常に大きかったようだ。

1) アクション

2) モーション

3) リアクション

4) バリエーション

10. この事件の犯人は人ごみに_______逃げていったらしい。

1) まぎれて

2) 割り込んで

3) 踏み込んで

4) もまれて

11. 仏文学講座を申し込んだが、内容が_______すぎてあまり理解できなかった。

1) 上等

2) 優美

3) 気品

4) 高尚

12. 彼の_______が刑事だなんて、最初は誰も気づかなかった。

1) 本質

2) 正体

3) 本性

4) 実体

13. 何かあったのか、さっきから彼は _______あたりを見回している。

1) ちょろちょろ

2) じろじろ

3) きょろきょろ

4) うろうろ

問題3_____の言葉に意味が最も近いものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

14. この荷物はかさばるから、ちょっとフロントに預けてくれない。

1) とても高価だ

2) とても大事だ

3) わりと重い

4) わりと大きい

15. 彼はいい人だが、臆病なのが唯一の欠点です。

1) 礼儀正しくない

2) 頭が固い

3) 気が弱い

4) 思いやりがない

16. この映画では、村の人々の深いぬくもりが伝わってくる場面が印象的だ。

1) 感謝

2) ことば

3) 温かみ

4) 思想

17. 案の定、すべては彼がやったことだった。

1) 聞いたとおり

2) 知っているとおり

3) 思ったとおり

4) 見ているとおり

18. 最近、この種類の本が氾濫している。

1) 珍しくなっている

2) あちこちで見られる

3) 値段は高くなっている

4) 人気は落ちている

19. それを聞くと、彼はけげんそうな顔をしてこちらを向いた。

1) 不思議そうな

2) 不機嫌そうな

3) 悲しそうな

4) 嬉しそうな

問題4次の言葉の使い方として最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

20. 手配

1) お手配ですが、そちらに名前と住所をご記入ください。

2) マニュアルの手配のとおりにやってはみたのですが、動かないんだ。

3) 切符とホテルの手配は彼に頼んでいるから、心配はいらない。

4) ここまで用意してあるとは、ずいぶん手配がいいね。

21. 合間

1) この料理はおいしいけど、ずいぶん合間がかかる。

2) 父は仕事の合間によくゴルフとかを習いに行く。

3) ピアノを買いたいけど、この部屋におくスペースがない。

4) 相手の一瞬の合間を狙って得点し優勝した。

22. おろそか

1) 一つの目線ですべてが見えていると考えるのはおろそかなことだ。

2) バイトをやりすぎて、勉強のことはおろそかになってしまった。

3) 時間がないので、おろそかにまとめてください。

4) 彼は目下に対して、態度がとてもおろそかになる。

23. 充足

1) これから10 年で、この分野の労働力を充足するのは容易ではない。

2) 高橋先生の授業は内容が非常に充足している。

3) 選手たちは自信充足で試合に臨んだ。

4) この新型車は一回の充足で長距離を走れるようになった。

24. 見損なう

1) 彼、まだ仕事になれてないから、今度は見損なってやってください。

2) どんな困難にぶつかっても、最初から立てた目標は見損なわないでほしい。

3) 細部にこだわりすぎるために、肝心な部分を見損なってしまった。

4) あんなまねをするとは、君を見損なったよ。

25. 別途

1) それとこれとは話が別途で、一緒にしないでください。

2) 人の考えは別途に異なっているから、互いに理解し合うことが大切だ。

3) 本体は千円ですが、別途5 パーセントの消費税をいただきます。

4) このクラスは成績によって別途されています。

問題5次の文の()に入れるのに最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

26. 家族で同じ時間に同じものを囲む食卓というのは、どんなに質素で手抜き

のものでも、それ()おいしいものだ。

1) にしたら

2) なりに

3) にひきかえ

4) からして

27. 政治家()、ましてや大臣となれば、不注意とはいえ自分の言葉に

は責任を持たなければならない。

1) たりとも

2) たるや

3) たるもの

4) ともある

28. ここはすばらしい自然に恵まれている()、深い歴史と文化を持っ

ている都市だ。

1) もさることながら

2) どころか

3) とがあいまって

4) のみならず

29. 富士山()いろいろなことわざや言い伝えを集めてください。

1) にまつわる

2) をもとにする

3) むけの

4) むきの

30. 医療センターと連携し、医療現場()実践的な看護教育を行うこと

が大切だ。

1) に即した

2) をきっかけにした

3) に通じた

4) を頼った

31. 皆様()ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

1) にて

2) にあっては

3) においては

4) におかれましては

32. 苦労()人生だと、小さい頃から親によく言われたものだ。

1) ならではの

2) あっての

3) やら

4) だの

33. 読む文献の数は多い()が、読みうる数には限りがあるので、各種

の文献に引用される頻度の高さなどを一応の目安にして優先的に読むこ

とだ。

1) だけのことはある

2) にこしたことはない

3) ことはまつまでもない

4) までもない

34. 街の色は、と聞かれても、ビルをイメージするグレー。住宅街を見ても、

全体的にベージュや白ばかり。なんだか美しくない。街づくりの中に、も

っと色を配慮す()だろうか。

1) べきではない

2) べき

3) べきだった

4) べし

35. 「文字」という最も基本的な知識コミュニケーションメディアが主役であ

る「出版」の領域における電子化は、私たちの社会にさらに大きなインパ

クトを()と思う。

1) 与えずにはすまない

2) 与えずにはおかない

3) 与えずにすむ

4) 与えずじまいだ

問題6次の文の__★__に入る最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

36. 教育者____________★_______があったことは誠に遺憾であり、ま

た、学生の期待と尊敬を裏切る結果となったことも大変残念です。

1) ある

2) 行為

3) として

4) まじき

37. 推薦入試では、従来の調査書と____________★_______小論文か作

文を課すことになった。

1) にくわえて

2) による

3) 面接

4) 評価

38. 退会を希望する会員は____________★_______の届け出ができるも

のとします。

1) によらず

2) いかん

3) 退会

4) 理由の

39. 発着時刻は、航空会社の都合____________★_______となる場合が

ございます。

1) なしに

2) により

3) 変更

4) 予告

40. 文字で読むべきものを映画で見る、当たり前の____________★__

_____が、原作の内容がでているかいないかは別問題として、何しろ根本

的な映画としての面白みがいつも欠けている。

1) しまえば

2) 思って

3) それまでだ

4) 話だと

問題7次の文章を読んで、(41)から(45)の中に入る最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

. ある作家の全集を読むのは非常にいいことだ。研究でもしようというのでなければ、そんなことは全くむだごとだと思われがちだが、(1)。読書の

楽しみの源泉には、いつも「文は日となり」ということばがあるのだが、

このことばの深い意味を了解するのには、全集を読むのがいちばんてっと

り早い、しかも確実な方法なのである。一流の作家ならだれでもいい。好

きな作家がよい。あんまり多作のひとはやっかいだから、(2)ひとり選べ

ばよい。その人の全集を日記や書簡の類(3)、すみからすみまで読んでみる

のだ。そうすると、一流といわれる人物はどんなにいろいろなことを心読

み、いろいろなことを考えていたかがわかる。彼の代表作などとよばれて

いるものが、彼の考えていたどんなにたくさんの思想を(4-a)にした結果生

まれたものであるかが、納得できる。単純に考えていたその作家の姿など

は、この人にこんな言葉があったのか、こんな思想があったのかという驚

きで、めちゃめちゃになってしまうであろう。その作家の性格とか(4-b)

とかいうものは、もはや表面のところに判然と見えるというようなもので

はなく、いよいよ奥の方の深い少暗いところに、手探りで探さねばならぬ

もののように思われてくるだろう。(中略)(5)、少暗いところで、顔はさだ

かにわからぬが、手はしっかりと握ったというぐあいなわかり方をしてし

まうと、その作家の傑作とか失敗作とかいうような区別も別段大した意味

をもたなくなる。というより、ほんの片言隻句にも、その作家の人間全体

が感じられるようになる。

(注)片言隻句:ちょっとした短いことば

41. 1↑题干

1) 決してそうだ

2) 決してそうではない

3) 決まってそう思う

4) 決まってそう思わない

42. 2↑题干

1) 手ごろなのを

2) 手がるなのを

3) 手もとのを

4) 手みじかなのを

43. 3↑题干

1) をかわきりに

2) にかぎるまで

3) にかけるまで

4) にいたるまで

44. 4↑题干

1) a―犠牲b―思想

2) a―無駄b―個性

3) a―犠牲b―個性

4) a―無駄b―思想

45. 5↑题干

1) こうして

2) そのうえ

3) だが

4) にいたるまで

問題8次の(1)~(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

(1)

人は生まれ育った環境こそが自然だと感じるもので、成長したあとに現れた新しい技術には違和感を抱くものである。例えば、新幹線は東京?大阪間を8時間から3時間に縮めた。これに対して当初は、あまり早すぎるのもよくない、旅はもっとのんびるするものだ、という批判が起きた。しかし、江戸時代の人に言わせてみれば、東京と大阪は15日かけて普通だと言うだろう。

我々は新しい科学技術に対して最初は衝撃を覚え拒否するが、時間が過ぎると、それがあたかも昔からあったかのごとくに使いこなし受け入れていく。①それがにんげんであるゆえんなのだ。

46. ①「それ」は何を指している

か。↑题干

1) 人は生まれ育った環境こそが自然だと感じるものだということ

2) 人は新たな技術に対して、違和感を抱くものであるということ

3) 人が新たな技術と古くからの伝統を使い分ける存在だということ

4) 人は新しい技術でも、次第に慣れていくことができるということ

(2)

田中産業株式会社

代表取締役田中太郎様

斎藤電気

中山康弘

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、先日はご多忙の中、ご丁寧にお見舞い状をいただき、まことにありがとうございました。

入院期間中、御社には大変ご不便をおかけいたしましたこと、お詫びいたします。今後とも、末永いお取引を賜りますよう、よろしくお願いいたします。営業車を運転している際にトラックと衝突し、「右足骨折。全治2ヶ月」との診断でしたが、来週から会社に復帰する予定でございます。復帰後改めてご挨拶に参りたいと存じますが、まずは書面をもちましてお礼申し上げます。

敬具

47. この文書は何のために書か

れたものか。↑题干

1) 入院のお見舞いのため

2) 事故の報告をするため

3) お礼とお詫びを言うため

4) 新しい取引を始めるため

(3)

生涯学習を推進するにあたって、学習社会の基盤準備という課題がある。文化の発達によって、人々と教育について言えば、人生の初期の学校教育だけで対処することは難しくなった。社会に出てから生涯教育が必要となり、人々の学習意欲も急速に高まっている。しかし、それを充足できるほど、大学側の教育環境は整っていない。生涯学習社会の実現のためには、至急この遅れを解消しなければならない。そのためには、大学側と、国、都道府県、市町村の相互協力が不可欠である。

48. 筆者がこの文章で一番言い

たいことは何か。↑题干

1) 人々の学習意欲を高め、生涯学習社会の実現を目指そう。

2) 社会に出てからの生涯教育がますます必要となっている。

3) 生涯学習のニーズに応えられる大学側の教育環境を整えよう。

4) 学校教育の充実に向けて、大学側と自治体が相互協力しよう。

(4)

近代日本の教育に関して、その内容がいかに問題にされても、すこしもすこしも疑われていないのは、義務教育制度そのものである。何がそこでどのように教えられるかではなく、この学制ではそれ自体が問題なのだが、教育論はすべてこのことの自明性の上に立っている。かりにそれ以前の教育が歴史的に考察されるとしても、寺子屋(注1)や私塾のようなものを恣意的(注2)にとり出すだけである。あたかもそれらが拡大し一般化したのが「学制」であるかのように。

(柄谷行人『日本近代文学の起源』講談社による)

49. 筆者の言いたいことは何か。

↑题干

1) 近代日本の教育においては、教育の内容が問題とされている。

2) 近代日本の教育では、どのように教えられるかが問題である。

3) 日本の教育で問題とされるべきことは、義務教育制度そのものである。

4) 日本の教育には、寺子屋や私塾のようなもの以外の教育制度もある。

問題9次の(1)~(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

(1)

ある時、何かの企画をしていた私が、「こんな①いいかげんなことで大丈夫かなあ」とふともらしたら、そばで聞いていた友人が、「いいかげんじゃなくて、よいかげんなのよ。いいのよ、それで…」と言ってくれた。その言葉ですっと気が楽になったのを覚えている。ちなみに手元にある辞書(広辞苑)を引いてみた。「いいかげん(好い加減)」は、(1)よい程あい、適当。(2)徹底しないこと。深く考えずに無責任なこと。(3)(副詞的に)相当。かなり。」とある。つまり、「いいかげん」は(2)意味で使われた場合マイナスイメージになり、(1)の意味で使われた場合マイナスイメージは消える。

世の中の多くのことは、いいかげんなことをせず性格と緻密をモットーにしてがんばるからこそ成功するわけだが、②生活のすみずみまでこの精神が浸透したら息苦しいに違いない。大切な部分はきちんと押さえるとしても、日々の暮らしの中ではちょっとしたずれや例外があることを十分認め、無責任でない程度に「好(よ)い加減」にものごとを処理できたら、もっと大らかな気持ちになれるだろう。そして、時にはこのように、「いいかげん」なのではなく「好(よ)い加減」なのだ、と自分にやさしくすることも③必要ではないかと思った。言葉の使い方をちょっと変えるだけで、ふわりと気が楽になるということもあるのだ。

50. この発言で、①「いいかげん」

とはどんな意味か。↑题干

1) 辞書の(1)の意味

2) 辞書の(2)の意味

3) 辞書の(3)の意味

4) 辞書には書かれていない意味

51. ②「生活のすみずみまでこの

精神が浸透したら息苦しい

に違いない」とはどういうこ

とか。↑题干

1) いいかげんなことばかりしていると成功できずに苦しくなるというこ

2) 深く考えずに無責任なことを続けていると周りの人が迷惑するという

こと

3) 成功を目指してひとつひとつ正確にこなしていくのは大変だというこ

4) すべてのことをきちんとやろうとすると窮屈な感じがするということ52. ③「必要ではないかと思っ

た」と筆者が考える理由は何

ですか。↑题干

1) 例外やずれもよくあることだと認めざるをえないから

2) いいかげんというのは無責任と同じ意味ではないから

3) 自分にも他人にもやさしくしなければいけないから

4) 気が楽になって大らかな気持ちになれるから

(2)

DNAの配列の研究が進むにつれ、反復配列のほかにも、なぜそのようなことが起きるのかちょっと理解に苦しむような事実が相次いで発見された。あまりにわからないことだらけなので、最近、分子遺伝学を研究する研究者の中には、①「神様」の存在を真剣に考える人が増えている。「神のみぞ(注1)知る」と言ってよいなら、わからないことはすべて神様のせいにしてしまえばよいということになる。しかし、そう考えるのは真理を追究する科学としては一種の敗北主義である。信仰は個人の問題なので、とやかく言う筋のものではないが、敗北主義が科学者の間に蔓延する(注2)のは②よいことではない。未知なるものとの「格闘」は、ルネサンス以来の、人類の歴史でもある。この間に、科学はいく度も大きな壁につきあたってきた。そして先輩たちはその度ごとに壁を乗り越えてきた。どんな壁も、乗り越えてしまうまでは、高く、人を寄せつけないように見える。自分が越えられないのだから、将来の後輩たちにも越えられないと考えるなら、それはごう慢(注3)である。もっと落ち着いて自然や自然現象を見つめる余裕が必要である。

(佐藤洋一郎『DNAが語る稲作文明起源と展開』日本放送出版協会による)

(注1)神のみぞ:神だけが

(注2)蔓延する:病気や悪い習慣など悪いことが広がる

(注3)ごう慢:威張って人を見下すこと

53. ①「神様」の存在を真剣に考

える人が増えているのはな

ぜか。↑题干

1) 神様がいるとしなければ理解できないことが多く見つかってきたから

2) 神様がいるかどうか考えることは科学の一種になったから

3) 分子遺伝学の研究より神様についての研究のほうが重要になったから

4) 分子遺伝学が扱う内容は神様が決めたものだとわかってきたから

54. 何が③よいことではないの

か。↑题干

1) 科学の力は神を信じる力には勝てないと考えること

2) 個人の信仰について他人がとやかく言うこと

3) 真理を追い求めるのをあきらめようとする科学者が増えていくこと

4) 負けを認めようとしない傾向が科学者の間に見られること

55. 筆者が最も言いたいことは

何か。↑题干

1) 壁につきあたったときは、過去を振り返れば必ず答えが見つかるという

ことを歴史が証明している。

2) 現代の科学者は、過去の科学者だちから引き継いだものを将来の後輩た

ちに伝えていく必要がある。

3) 現代の科学者に、自分の能力を信じるあまり他の科学者の可能性を信じ

ようとしない傾向があるのは残念だ。

4) 科学者は?解決できないと感じる問題でもあきらめずに追究し続けるべ

きである。

(3)

和食のーつの典型的な形が1950年頃に一般の家庭で食べられていた食事で、ご飯に味噌汁、香の物、そしてお菜という四点構造になっています。「一汁三菜」という言い方がありますが、お菜の数は場合によって変わります。主菜が焼き魚だったら、副菜には野菜の煮物や和(あ)え物、納豆や卵などがつくという感じでしょうか。肝心なのは、常にご飯が主食だということです。この和食は質素ながらも栄養バラ

ンスが理想的で、動物性油脂が少ないため健康にもとてもいいことがわかっています。日本人の伝統的な食文化である和食によって、今の日本の長寿(注1)社会は実現したのです。(中略)私たち専門家は今、和食に対して危機感を持っています。なぜなら、和食を食べない日本人が増えているからです。

さらに、家族別々に食事をする「孤食」や家族が別々の料理を食べる「パラパラ食い」なども問題です。これだけグルメ番組が盛んで大勢の人が食に夢中な国だというのに、一番基本的な家庭での食文化が空洞化して(注2)いるのが日本の現状です。

もちろん、一つの国にいながら世界各国の料理が食べられるのは幸せなことです。でも、それは日本人の根幹(注3)である和食の良さをきちんとわかっていることが前提でしょう。百人のうちの十人でも二十人でもいい、和食の良さをきちんとわかっている人がいることが肝心であり、それを礎に次の世代へ継承していくことが大事だと思います。

(熊倉功夫「日本の食文化を世界無形遺産に」2012年3月19日付け朝日新聞による)

(注1)長寿:寿命の長いこと

(注2)空洞化する:実質を失い、形だけが残る

(注3)根幹:物事のもと、中心となるもの

56. 和食の典型的な特徴とは何

か。↑题干

1) 肉料理が少ないこと

2) 料理が4皿出されること

3) 必ずご飯を食べること

4) 常に魚と野菜が使われること

57. 筆者は現代の日本の食事に

ついて何が問題であると言

っているか。↑题干

1) 食事の内容や家庭での食事のし方が変わってきていること

2) 自分が好きなものだけを食べる日本人が多いこと

3) 質素でも栄養がある和食を知らない日本人がいること

4) グルメ番組で紹介されるような料理ばかりが人気であること

58. 筆者がこの文章で最も言い

たいことは何か。↑题干

1) いろいろな料理を食べるのはいいが和食の良さを理解しておくべきだ。

2) 長生きするためには伝統的な和食を食べたほうがいい。

3) 和食だけでなく世界各国の料理が食べられるのは幸せなことである。

4) 現代の日本人はもっとたくさんご飯を食べる必要がある。

問題10次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。

(前略)いまの社会とは、人間をきびしく評価し選別する社会である。幼いころから比べられ評価され、いわば値踏み(注)をされる度合いがいっそう強まっている。そのうえ子どもの世界にまで、「あの子を友達として選ぶか選ばないか」という、選択のまなざしが入り込んできた。その空気は子どもを緊張させる。おとなからも仲間からも絶えず値踏みされ、選別される毎日に疲れ、そんな場所つまり世間から逃れたくなる。人を選んだり人に選ばれたりする緊張感のない「所与の関係=取り替えのきかない関係」に、安住したくなる。そして最後の可能性として残されている場は、制度的な意味もふくめて家族しかないと感じ、①そうであるならなんとか理想の場であってほしいと、大きな期待をかけてしまうのではないだろうか。

実際に世の中から逃れて、家に引きこもる若者もいる。その数は増える一方だ。その現象は社会問題として騒がれるが、いま裸の個人を露骨に値踏みする社会の恐ろしさを、子ども?若者は身に沁みて②感じているのだろう。選び選ばれることばかりが氾濫する社会では、親子の関係だけがほとんど唯一の例外である。なぜなら親は子を選べず、子は親を選べない。「所与の関係」とはここでは、捨てられたり捨てたりできない関係のことだ。

こうして考えてくると、わたしたちの生活は「何を選び何を選ばないか」という③消費社会の行動スタイルにどっぷりと取り込まれ、毒されてしまっていることに、あらためて気づく。商品のこまかな差異を敏感に値踏みしながらモノを売り買いして暮らす。その感覚が人間の関係のありようにまで及ばないと、どうして言えるだろう。ご近所だから、おなじクラスだから、おなじ職場で働く者同士だから、という安心感は失われ、縁の関係を軽んじる。気に入らない者を排除し、商品を選ぶときの習性で、人のこまかな差異を取り沙汰し?思うようにならない関係にいらだつ。隣り合った者同士が、ピリピリと評価しあう。ほんとうにわたしたちは気むずかしくなり、違いに寛容でなくなり、いじわるな根性に流れがちになってしまった。選んでは捨てるうすっぺらな消費社会に暮らす習性が、そこにきっと影響しているとわたしは思う。

そうだとすれば、生まれたときから徹底した消費社会の空気に浸かって育ってきた子どもたちは、そこからもっと大きな影響を受けているだろう。「自分がもし友だちに選ばれなかったら…」という恐れや緊張感で、自分が思っていることが素直に言えない。仲間からはずされることを恐れて、当たり障りのない関係に終始する。そして疲れ、虚しさを味わう。その結果、安全地帯をさかして、家族幻想に行きついているとするなら、それは決して問題解決の方向とは言えない。

(小沢

牧子『子どもの場所から』小澤昔ばなし研究所による)

(注)値踏み:値段や価値を見積もること

59. ①そうであるとはどのよう

なことか。↑题干

1) 子どもを緊張させ疲れさせるのはきびしい社会だということ

2) おとなから逃れられるのは子どもの世界だけだということ

3) 自分を評価したり選別したりしないのは家族だけだということ

4) 社会が変化しても家族制度だけは残るということ

60. 何を②感じているのか。↑题

1) 家に引きこもる若者の増加への危機感

2) 個人を常に評価する社会の怖さ

3) すべてに選択が必要なことへの不安感

4) 取捨選択できない親子関係の危うさ

61. ③消費社会の行動スタイル

に取り込まれると、どのよう

な行動をするようになると

筆者は考えているか。↑题干

1) できるだけ安いモノを買おうとするようになる。

2) 周りの人とおなじ行動をするようになる。

3) これまで縁のない人との関係を求めるようになる。

4) モノと同じように人も選ぶようになる。

62. いまの社会の問題について

筆者はどのように述べてい

るか。↑题干

1) いまの社会では世間から逃れる場として家族に期待するが、それは問題

の根本的な解決とならない

2) いまの社会で育った子どもは人との付き合いが苦手だが、素直になれな

ければさらに問題は悪化する

3) いまの社会では生活に疲れて虚しいと感じる人もいるが、消費社会の空

気に慣れれば問題ない

4) いまは子どもに限らずおとなもすぐにいらだつが、他人に寛容になれな

ければ問題は解決しない

問題11AとBの両方を読んで、後の問いに対する答えとして、最もよいものを1、2、3、4からひとつ選びなさい。

A

ひとりの時間は、リラックスするときでもある。

ストレスのたまった心を、ひとりでいる、ゆったりとした時間の中で癒やすのだ。ストレスほど、私たちの心をかき乱すものはない。

一人の時間は、好きなこと熱中できるときでもある。

落語のCDを聞いたり、鉄道模型で遊んだり、本を読んだり、ウォーキングで軽く汗を流したりして、心に楽しみを与える。それが、あしたへの活力源となる。

上手にひとりの時間を使って、整理し、休み、楽しむ。こういう生活習慣を持つ人は、いつも平常心でいられるのである。

ある人は「なかなかひとりになれない」とこぼした。ケータイ電話が、すぐ鳴るからである。そのたびに、あーでもない、こーでもないと、相手と話し合うことになる。こういう日常が、いつか感情のコントロールを不能にするのだ。要注意。

B

ひとりの時間をたのしめるかどうかは、その人の成熟度を知るバロメーターになります。

ひとりでじっとしていられない人、家でゆっくりできない人、スケージュールがうまっていないと不安になる人は要注意。

あなたがゆったりできない理由は何でしょうか。

ゆったりすると、ゆったりすると、どうなってしまうような気がしますか。

もしかしたら、何かを恐れているのでしょうか。その恐れから逃げるために、予定を詰め込んでいるということはありませんか。

一人の時間を楽しむとは、リラックスして自分に向き合うこと。

つまり、ひとりになれないということは、自覚のあるなしにかかわらず、自分に向き合うことを避けているということです。

63. AとBのどちらの文章にも触

れたれている内容はどれか。

↑题干

1) 感情のコントロールの仕方

2) ストレスの解消法

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