棋魂第十一集日语
第十一局最も卑劣な行为
ヒカル:三谷!
武:ありゃ、また子どもかい?まさか、また万札を赌けてくるんじゃねえだろな。
ヒカル:ま、万札?
修:昨日の子だね。打つのかい?
ヒカル:ううん、见るだけ。
修:じゃ、そのドア、闭めてくれねえか?外の音がうるさくていけねえや。
ヒカル:あ、ごめん。対局はまだ中盘だ。
武:おい、友达なら、このアンちゃんに一言いってやってくれよ。年寄りはちった身となるもんだったよ。
ヒカル:え?
武:まったく、このアンちゃん手がめんってものをしらねえんで。(?)
三谷:何を见に来たんだよ?
ヒカル:何をって、お前。佐为、これ、三谷が胜てるよね。これなら、ズルしないんじゃない?
三谷:何だか期待はずれって颜してるぜ。
ヒカル:そんな?
武:いったい何の话だい?
アカリ:ね、筒井さん、三谷君のやった整地のズルって、どんなこと?
筒井:碁は地の大きさで胜败を决めるんだけど。たとえば、この黒地。线の交点の数を数えてごらん。
アカリ:えと、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12。
筒井:つまり、この地は12目の地ってわけだ。碁を打ち终わった后は、大体こんな感じだけど、これじゃ数えづらいよね。だから、数えやすいように、石を四角く并べなおすんだ。同じ地の中の石を移动させるだけだから、地が増えるわけでも减るわけでもな
いしね。ほら、これだと、3、4、12。
アカリ:あ、数えやすい。それを整地って言うんだ?じゃ、そのときにズルをしたのね?筒井:そういうこと。
アカリ:それって、简単にできるの?
筒井:简単なんてもんじゃない!仮にこの仆がもたもたした手つきでやっても、ほぼ1
00%相手に気づかれないよ。なぜなら、地を整地するとき、谁も相手のやり方を注意
してみていないんだ。お互い不正をしないって大前提があるからね。碁というゲームは
お互いのそんな信頼関系の上に成り立っているんだよ。整地のズルは、いわば、その信
頼関系を踏みにじる最も卑劣な行为なんだ、
アカリ:あ!ヒカルはそんな子を入れようとしてるの?
三谷:この人もこんな腕で、よく万札赌けれよな。おおいんだ。见栄っ张りでいいかっ
こうじいのおやじか。
武:アンちゃん!胜ったと思ってるね?胜负はげとをはこもて分からないっていう言叶
知ってるかい?とらのたぬきをかわざいようともいうぜ。
三谷:はは。
武:よ?笑ってね。へへへへ。最后まで、笑っちゃいけねえよ!胜负ってもんはよ。
三谷:いいこと言うね。
武:だろ、アンちゃん。人の话闻く実に持ってるな。将来みごみあるぜ。え、ぼず、え
ちょっと、そこの灰皿を取ってくれないか?すまねえな!
三谷:左利きかい?
武:観察力もするといいな。てえしたもんな。
ヒカル:左利き?
武:いいだろ、ちょっと早いが、勉强させやるよ、大人の碁を。1万円の授业料じゃな!ヒカル:あ!
武:こんなへぼち下后じゃ何やっても、追いつくはずがねえと思ってるだろ。ところが
みてこい。胜负はこれからだぜ。
ヒカル:佐为?
三谷:こいつ。
武:胜利!
ヒカル:手つきが先までと、ぜんぜん违う!
武:そっちめる、そっちめるぞ。ほら、ほら、5目。10目。15目。
佐为:石を移らした。
ヒカル:え?うそ!どこ?
武:どんどん形势が偏っているぜ。
三谷:石が位置を移らされてる。いつの间に?
武:どうして、アンちゃん?见损じかい?赌けてやってんだ、もっと注意不足たねえと、いけねえぜ。
ヒカル:三谷?
武:相互なくちゃ、胜负は下駄を剥ぐまではわからないもんだからな。
三谷:だめだ。腕そのものが违う、その上、石を移らされては。
武:さ、终局だ。どっちが胜ってるか、分かるか?整地でいじらねえと、胜てねえぜ。遅い、遅い!
三谷:こいつ俺と同じことを。
武:こみを入れて、12目半の差。俺の胜ちだ。アンちゃん、1万円、出しな!
ヒカル:三谷。
三谷:くそ!
武:それで全部かい?5,6,7,8、えと、それと、20円足りねえんな!
ヒカル:三谷、俺贷してやるよ。
三谷:おじさん、悪いけど、20円贷してもらえる?
ヒカル:あ、三谷?
三谷:ありがとう。
武:アンちゃん、おいたが过ぎるぞ。ほうやって俺みたいならば呼ばれるんだぜ。
修:武さん!
三谷:20円、贷してくれないか?
武:毎度!
ヒカル:三谷!
男:お、何だ?
ヒカル:三谷!待ってよ!
男:ここはいつからゲイセン(?)になったんだ?
ヒカル:三谷!
佐为:结果、彼にはいい薬になったわけか?いたし方ないのかもしれない。人は痛めに会わせ惩りることにならないのだから。しかし。
ヒカル:佐为!罠だ!あのおやじ、はじめわざと下手くそに打てて、三谷はめられたんだ。
佐为:しかし、あれではあんまりに无慈悲だ!
ヒカル:取替えしてやらない、1万円?三谷は十分しおちゅう受けたよ。でも、あのおやじは。佐为!
佐为:わたしだって、もう黙ってはいられません。あのようなやからは、心胆さむからしめてやりましょう。
男:囲碁の歴史上、一番强い人って谁だと思う?
男:现在のトップは四冠の塔矢名人。若手ナンバーワンなら、仓田四段あるいは绪方九段。ある记者がその质问、プロの棋士にしてみたんだっと。
男:お?
男:とわらざ棋士はかんぱつ入れず、こう答えたんだと、江戸时代の本因坊秀策と。
武:あの时代の碁なんか、せこ过ぎて、今の时代に通用するかいよ?
ヒカル:明日、三谷に1万円を返してやって、また囲碁部に诱ってみる。でも佐为、胜
てる?あのおやじ、すげい强そうだけど。
佐为:腕は先ほど见ました。大丈夫、胜てますよ。
ヒカル:石を移らされていたら?
佐为:私には见えています。その场でいっておやりなさい。ばればれだよ、もっとうま
くやれよっとても。
ヒカル:整地でズルしたら?
佐为:整地までは行きません、中央死で胜ちますから。
修:最近なんだよ、いたずらを仕出したのは。赌け碁でちょいとかせいと间は、お客さ
んたちにも可爱がられたんだよ。みんな気前よく金払ってたさ。孙に小遣いやるような
気持ちでね。でもいたずらはいけないよ!それであんたにきてもらったんだよ。
武:子供を好けるのは大人の役目ってもんだからよ。修さん、俺あんたに払った1万と、たしなみ料2万で、3万円もらおうか。
修:もう来ないかもね。三谷君、これないだろね。さびしいね。
武:用事があるときはいつでも呼んでくれ。さてと、このまま鸭とも待つか。
修:何言ってんだい?もう用事はすんだよ。さっさと帰ってくれ!
武:ことわが冷てえな、修さん!
ヒカル:おじさん!俺、あいつの友达なんだ。
武:あ?
ヒカル:俺が胜ったら、先の1万円、返してくれないか?
武:じゃ、お前が负けたら、1万円くれるんだろうな?
佐为:ヒカル、大丈夫!
武:じゃねえと、できねえな。赌けってもんはそういうもんだろ。
修:武さん!子供あいてもう止めだよ!ボーヤも帰んな!
佐为:ヒカル!负けませんから、私。ヒカル!
ヒカル:分かった!负けたら1万円払う。
武:それなら话は别だな。すわれよ!
修:武さん!
武:置石はなしだぜ。
ヒカル:いらねえよ、そんなもん!
武:いらねんか、そんなもん?
修:たく、最近の子は。
武:俺の强さはアンちゃんも先见て知ってるだろ。で、アンちゃんどれぐらい强いんだ?ヒカル:どれぐらいって?えと、本因坊秀策ぐらいかな。
武:こりゃまいたね!言うにことはいて秀策かよ?
修:秀策なんとに出てこられたら、相手になるのは塔矢名人くらいなもんだ!
武:俺が黒だな。秀策殿に敬意を表してはなっから、左手で行くぜ。
佐为:右下角小目。17の5。6の17。
修:うん?やれやれ、これはまた早く终わったもんだか。まったく、こんなことはこれ
っきりにほしいよ。いやなもんだろ、子供からお金を巻け上げるなんてさ。武さんは相
手にしようなんて、あの子も马鹿だよ。さ、武さんもこれを饮んだら出てっておくれ。
武さん!武さん!これって?
武:ほ、ほ、本因坊、秀策?
ヒカル:こりゃ明日、三谷君に返して、囲碁部へ来いって言うんだ。それで3人そろった!大会、参加だ!