中日同形异义语

中日同形異義語についての分析

周娜娜

目次

要旨

キーワード

はじめに

中日同形異義語の比較基準決定

Ⅰ. 語義についての分析

Ⅰ.1 語義の虚実

Ⅰ.2 ニュアンスの違い

Ⅰ.3 語義の範囲

Ⅰ.4 語義の相違

Ⅱ. 用法についての分析

Ⅱ.1 組み合わせの違い

Ⅱ.2 使い方の違い

Ⅱ.3 言語習慣の違い

Ⅲ品詞についての分析

Ⅳ色彩についての分析

Ⅳ.1 文体の違い

Ⅳ.2 褒貶色彩の違い

Ⅳ.3 語感の強弱の違い

Ⅳ.4 男女用語の違い

終わりに

参考文献

要旨

日本の漢字は中国から伝わったものであるから、当然中国語との繋がりが深い、しかし、そのつながりの深さは中国人が日本語を学習するのに便利さをもたらすと同時に、不便さも生じさせている。そこで、中日両国の漢字を対比することによって、そうした言語学習の上での便利さ、不便さを確認したい。中国語を母語として日本語を学習する人を対象に、中日同形語の意味及び用法上の微妙な差異を整理すると、まず、語義、用法、品詞と色彩の四つの面に要約でき、それはさらにいくつかのポイントに細分できる。この視点から中日両国語の同形異義語を比較し、中国人の日本語学習者に同形異義語を正しく使ってもらいたい。その理解をいっそう深めたら、効率よく、日本語らしい日本語、違和感のない日本語が習得できるようになる。

キーワード:語義、、組み合わせ、文体、語感、男女用語

はじめに

中国人、日本語学習者が常に、自分の持っている中国語の漢字知識に基づいて、日本語の漢語語彙を理解しようとし、使おうとしているが、中日両国の漢字の中に字体が同じでも、意味が多少異なっているか,或いは全然違いと言う漢字も少なくない。

例えば、「中国人は映画館で喧嘩する」という意味を、日本人は「中国人は映画館で言い争いをする」と思う。また、「娘」という字を、中国人は「お母さん」という意味に勘違いする。ある中国の留学生は初めて、日本へ行ったとき、町で「男湯」「女湯」と書かれた建物絵を見つけた。彼は、日本ではお湯を飲むのに男性と女性と分けられているかと思って、「じゃ、今度は女性のお湯を味わってみよう」と笑い話がある。こうしたケースは、同じ漢字を使い両国間であることから起こった混乱である。

このような実態は実は両国間の言葉の学習やコミュニケーションに多大の不便さをもたらしている。このような問題を解決するために、今まで王承云という学者は「同形異義語における中国語と日本語の対照研究―中国語教育の視点から」(人文科教育研究251998年pp.143-152)という作品の中で中国語と日本語の比較基準を次のように決めた。

a.完全に意味の違う場合

b.同じ意味を持つが,中国語にはほかの意味がある場合

C.同じ意味を持つが,日本語にはほかの意味がある場合

d.同じ意味を持つが,それぞれにほかの意味がある場合

そのほかに蔡利妮も「小议日汉同形异义词」 (湖南城市学院外语系,湖南益阳413049 第26卷第4期2005年7月湖南城市学院学报)という作品の中で以上のように四つに分けている

焦丽珍(忻州师范学院学报第21卷第6期 2005年12月)という雑誌の中で「日本語の漢字に関する一考察」という作品の中で“中日そういっている、中日両国間の同形意義の漢字は、大体2種類に分けられる。一つは意味が全然違うもの、例えば、「娘、勉強、我慢、怪我」など。もう一種類は同じような意味を持つが、また違う意味を持つもので、次のように分けられる。

(1)中国で一種の意味しか持たないが、日本で二種以上の意味を持つもの。「試験、助手、大家」

(2)日本で一種の意味しか持たないが、中国で二種以上の意味を持つもの「腐食、出口」など”と書いている

そのような分け方は確かに中国人が日本語の学習にある程度役に立ったけど、問題は完全に解決されたとはまだ言えない。

例えば、“科学研究上的重大成果终于诞生了。"という中国語を日本語に訳すとき、た

くさんの人は“化学研究上の重大な成果がついに誕生した”と翻訳する。

“遗传学将给工业、医学以及农业的发展带来深刻的影响。”という言葉を“遺伝学は工業、医学および農業の発展に深刻な影響を及ばすことになる”という日本語に訳すのも普通だ、

以上の二つの例文はただ意味によっての分け方で考えれば、間違っていないと思う、しかし、実は間違っている、なぜなら、“重大、深刻”は同じ漢字の中国語と比べると、意味は同じだが、褒貶色彩は全然違い。

このような問題を起こさないように、西安外国語学院の楊暁鐘と曹珺紅は「中日同形漢語についてー中日「同形同義漢語」についての比較―」の文章で次のように四つ分けている。

Ⅰ. 語義

Ⅰ.1 語義の虚実

Ⅰ.2 ニュアンスの違い

Ⅰ.3 語義の範囲

Ⅰ.4 語義の相違

Ⅱ.用法

Ⅱ.1 組み合わせ

Ⅱ.2 使い方

Ⅱ.3 言語習慣

Ⅲ品詞

Ⅳ色彩

Ⅳ.1 文体の違い

Ⅳ.2 褒貶色彩の違い

Ⅳ.3 語感の強弱の違い

このわけ方で中日同形異義語に見られる千差万別な言語現象をすべて統括できるとは思わないが、かなりの部分を統括でき、上のただ意味でのわけ方よりいいと思う、きっと日本語の学習にもっと大きな役を立つ。

以下、いくつかの部分に分けて、日常生活の中に中日漢語の誤用を犯いやすい例を比べながら、典型的な例文の説明などを通して、このわけ方のメリットを検討してゆきたい。

本文

Ⅰ語義

Ⅰ.1語義の虚実の違い

抽象的な事柄に使われるものを「虚」とし、具象的な事柄に使われるものを「実」というように、言葉を分けて考える。次の例を挙げて説明をする

例①〔把握/把握〕

把握:⑴にぎりしめること。手中におさめること。

⑵しっかりと理解すること。

ただ“⑴にぎりしめること。手中におさめること。”という意味は中国語の“把握”と同じだが、中国語の“把握”には、物事に対する自信という意味もある。以前の分け方によって、把握は“d.同じ意味を持つが,それぞれにほかの意味がある場合”に属される、しかし、実は日常生活では日本語の“⑴にぎりしめること。手中におさめること。”という意味の“把握”と中国語の同じ意味の“把握”とは語義の虚実が違い。

?司机把握着方向盘/運転手はハンドルを握っている。

?把握一切机会/あらゆる機会をとらえる。

?这件工作 , 我可以试试 , 可没把握/この仕事は私がやってみてもよいが , あまり自信はない。

?把握事情的本質/事の本質を把握する。

·実態を把握する∕掌握实情

中国語の“把握”は抽象的にも、具象的にも使えるが、日本語の「把握」は抽象的な事柄にしか使われない。

Ⅰ.2ニュアンスの違い

広い意味では、中日同形異議語はどれもニュアンスが違うといえるかもしれないが、ここでは、特に意味的に微妙にニュアンスが違っていて、しかも、ほかの項目に入れがたいものを取り上げて考えることにした。

例②〔高度/高度〕

中国語の“高度”は“高度重视”“高度警戒”“高度赞扬”“高度集中”“高度紧张”などのように、よく連用修飾語として感情、心情に関する語を修飾して、その程度が高いことを言う。

これに対して、日本語の“高度”は(たとえ「に」をつけても)連用修飾語として感情、心情に関する語を修飾することはないし、また、「高度」のなかにすでに高い水準、高いレベルというニュアンスが含まれていて、「高度な会話」、「高度な話術」「高度な演技」「高度な技術」「高度な知識」「高度な問題」などということができる。つまり、日本語と違って、中国語の“高度”には物事の「高いレベル」という意味合いがなく、どちらかというと人間のある心理状態の「程度が強い」のを形容するのに使われるのである。

以下にニュアンスの違い誤用を挙げて説明する

○(縁談についての話)她要求太高了。/彼女は要求が高すぎます。→彼女は理想が高すぎます。

○(来客に対して)有什么要求请告诉我们。/何かご要求がおありでしたら、どうぞおっしゃってください。→何かご要望がおありでしたら、どうぞおっしゃってください。

○(学習問題)困难吗?/勉強に何か困難がありますか。→勉強に何か困ってることがありますか。

Ⅰ.3語義の範囲の違い

たとえば“爱情”「愛情」という同形語についてみると、日本語では、「母校への愛情」とか「仕事に愛情を持つ」というような言い方をするが、中国語では、“对母校的爱情”“对工作持有爱情”というと、どうも滑稽に聞こえ、中国語らしくない。なぜかというと、中国語の“爱情”はさまざまな「愛情」の中でも、特に異性間の「愛情」だけを指しているからである、だから、“母校”や、“工作”などには使えないわけだ。これは「広義」と「狭義」のちがいで、語義の範囲が違うのである。

このように、日中同形語のあいだで。語義の範囲が違うものはかなりある。

例⑤〔新鮮/新鲜〕

日中両国語では、語義の範囲が違い、意味が重なる部分と重ならない部分がある。意味が重なる部分としては、魚や肉、野菜、果物など。食品が新しさ、鮮度を保っていることを表す場合と、空気などがフレッシュでうまいことを示す場合である。たとえば、“新鲜水果”(新鮮な果物)“新鲜蔬菜”(新鮮な野菜)“新鲜鱼”(新鮮な魚)“新鲜鸡蛋”(新鮮なたまご)“新鲜空气”(新鮮な空気)というように、同じように使われる。

日中両国語で意味が重ならない部分はつぎの通りである。中国語の“新鲜”には、珍しいという意味があり、“这已经不是什么新鲜事了”(こういうことはもう何も珍しいことではない)“电视机在我们村已经不是什么新鲜东西了”(テレビは、わが村ではもう珍しいものではなくなった)“大家都去看新鲜”(珍しいので、みんな見にきた)“尝新鲜”

(珍しいもの、高価なものを食べる/初物を食べる)というように使われるが、日本語の新鮮にはそういう意味や使い方がない。

逆に日本語の「新鮮」は抽象的な物事、特に「作品」や「感覚」「認識」などと結合して、「この作品には新鮮味がある」「この画には新鮮さが欠けている」「新鮮な感覚」「新鮮な喜び」「新鮮な魅力」「新鮮な発想」というように、新しくて生き生きしているさまを表すことができるが、中国語では、このような比喩的な使い方がない?。

例⑥〔明朗/明朗〕

「明るい」という原義では日中両国語では一致しているが、意味範囲がそれぞれ違う。中国語の“明朗”は“明朗的月光”“明朗的光”“明朗的天空”“明朗的教室というように、光が十分で明るいという意味に使われるが、日本語の「明朗」には、そういう意味と使い方がない、また、中国語の“明朗”にはただ単に光線が十分で明るいというだけでなく、そのことが好ましいというニュアンスを持っている。

しかし、日本語の「明朗」は上述の中国語の“明朗”と違って、「明朗な月の光」「明朗な光線」、「明朗な空」、「明朗な教室」などとは絶対言わない、そのかわり、性格が明るく朗らかだということ、気持ち、性格が明るくて楽しげだという意味の「明るい」には、日本語で「明朗」がよく使われる。たとえば、「明朗な人柄」、「明朗な性格」、「明朗な若者」、「明朗な家庭」、「明朗活発な人」といったような使い方がある。

また、日本語の「明朗」にはガラス張りでうそやごまかしがない、陰険なところがなく公明だという意味で、「明朗政治」、「明朗会計」、「明朗料金」という使い方があるが、中国語の“明朗”にはそういう意味や使い方がない。

そのかわり、中国語の“明朗”には“态度明朗”“性格明朗”というように、「はっきりしている、旗織鮮明である」という意味、用法があるが、日本語の「明朗」にはそれが

Ⅰ.4語義の相違

これは意味の違い、以前の分け方と同じだから、ここで分析は省略だ

組み合わせ

Ⅱ.1組み合わせの違い

中国語と日本語では、その言葉とそれぞれ一緒に使われるもの、組み合わせて使えるものが違うものを指す。

ただ意味の分け方によって組み合わせの違いは含まれていない、しかし日本語と中国語の会話では意味が同じでも組み合わせの使い方が違うのが普通だ。例文を挙げて説明したい。

例(25)〔宴会/宴会〕

中日両国語では同じく「多くの人が集まり、酒や料理を飲み食いしながら、楽しむ会」との意味であるが、しかし、日本語では、「宴会屋」というような言い方があるのに対して、中国語では、絶対そのような組み合わせがない。

例(26)〔教育/教育〕

中日両国語では、その基本語義としては、同じく「知識、学問、技術、教養などを身につけるため、教え育てること、また、それによって身についたもの」であるが、しかし、日本語では、「教育ママ」みたいな組み合わせがあるのに対して、中国語では、そのような組み合わせ方がない。

以下いくつかの例の挙げて説明する。

○爆发了战争。/戦争が爆発した。→戦争が勃発した。

○时间紧张。/時間が緊張している。→時間的にきつい。

○那俩人关系紧张。/あの二人は関係緊張だ。→あの二人は仲が悪い。

○他犯了严重错误。/彼は厳重な誤りを犯した。→彼は重大な(大きな)誤りを犯し

た。

○给了我们巨大的力量。/私たちに巨大な力を与えてくださいました。→私たちに大きな力を与えてくださいました。

○表示良好的祝愿。/良好なお祈りを表いたします。→心からお祈りいたします。

○美好的生活。/美しい生活。→素晴らしい生活。

○受到了莫大的鼓舞。/莫大な励ましを頂きました。→大きな励ましを頂きました。

○大学毕业后被分配在中学当老师。/大学を卒業して中学校に分配され先生になった。→大学を卒業して中学校に配属され先生になった。

○我的老家一带出产大理石。/私の実家あたりは大理石を出産している。→私の実家あたりは大理石を産出している。

Ⅱ.2使い方の違い

これも実をいえば、言葉の組み合わせの一種であると思われるかもしれないが、つまり、実際に使われたときに、その言葉の及ぶ範囲、或いは、作用の及ぶ賓語の違い、修飾語と被修飾語の違い、そして、実際に使われるときに、用いられる文型の違いを指す。

例(27)〔莫大/莫大〕

中日両国語とも「このうえなく大きい」という意味だが、その修飾の対象がまったく違う。日本語では、「莫大な金額」、「莫大な借金」、「莫大な利益」、「莫大な費用」、「莫大な損害」、「莫大な基金」、「莫大な財産」のように、主として、金銭関係の言葉を修飾するのに対して、中国語では、金銭関係の語を修飾することはまったくない。

逆に、中国語の“莫大”は、“莫大的关心”(このうえない思いやり)“莫大的安慰”(最良の慰め)“莫大的鼓励”(最大の励まし)“莫大的幸福”(このうえない幸せ)“莫大的光荣”(無上の光栄)のように、精神的、心情的な語のみを修飾するのだが、日本語の「莫大」はそうした語を修飾することはあまりにない。

例(28)〔温暖/温暖〕

日本語の「温暖」は「温暖な風土」「温暖な地方」「温暖な気候」「温暖な地帯」「温暖な前線」「温暖な土地柄」のように、気候、天候及びその地域のみを修飾するが、中国語の“温暖”はそのほかに、“温暖的风水”“温暖的地方”“温暖的天气”“温暖的地带”“温暖的前线”“温暖的土地”のように、日本語では「暖かい」を使うような対象をも修飾する、なお、中国語の“温暖”には、“温暖人心的话”(人の心を暖める話、心温まる話)のように、「暖める」という他動詞としての使い方もある。

例(30)〔保養/保养〕

?病好后必须好好保养/病後はよく保養しなければならない。

?保养设备/設備を保全する。

Ⅲ品詞の違い

言葉の固有品詞と実際使われたときの品詞の違いを指す。

以下のいくつかの誤用をあげて品詞の重要さを説明する。これも意味によっての違いではない、だが日本語の学習に品詞の違いに気をつけなければならない。

○他工作积极。/彼は仕事が積極です。→彼は仕事が積極的です。

○最好是关心点政治。/政治に少し関心したほうがいいよ。→政治に少し関心を寄せたほうがいいよ。

○充实的生活。/充実の生活。→充実した生活。

○我们必须按科学态度办事。/われわれは科学的の態度でことを取り扱わなければならない。→われわれは科学的な態度でことを取り扱わなければならない。

○日本人民也是友好的人民。/日本人民も友好の(的な)人民です。→日本人民も友好な人民です。

○参考大家的意见。/皆さんの意見を参考します。→皆さんの意見を参考にします。

○你根据什么这么说?/君は何を根拠して行言い張るのか。→君は何を根拠にして行言い張るのか。

○她为弟弟牺牲了一切。/彼女は弟のためにすべてを犠牲した。→彼女は弟のためにすべてを犠牲にした。

○发展两校的学术交流。/両校間の学術交流を発展しましょう。→両校間の学術交流を発展させましょう。

○普及义务教育。/義務教育を普及する。→義務教育を普及させる。

例(31)(意思/意志)

日本語では「意志」には「私が意志して生まれたわけではない」というような動詞としての使い方があるのに対して,中国語の“意志”には、動詞としての使い方はない。

例(32)(発達/发达)

我国经济尚不发达 /わが国の経済はまだ発達していないという例文から見ると、中国語は形容詞で、日本語は自動詞である。

例(34)(关心 /関心)

中国語では「関心」には「关心残疾人事业。付出关心」というような動詞と名詞としての使い方があるのに対して、日本語の「関心」には、動詞としての使い方はない。

关心残疾人事业/体の不自由な人のための事業に関心を寄せる。

例(35)参考 /参考

中国語では「参考」には「请参考这份材料。参考资料」というような動詞と名詞としての使い方があるのに対して、日本語の「参考」には、名詞としての使い方はない。

请参考这份材料。/この資料を参考してください

中国語では、名詞、形容詞、あるいは副詞として使われるが、日本語ではただ名詞として使われる。

Ⅱ.3言語習慣の違い

中日両国では、政治制度から、固有文化、風俗習慣、しきたりなどまで、それぞれ違ったりしたことから、それを表す手段の一つの言葉も当然違ってくる。言語習慣に分類された言葉は、同形でありながら、中日両国語において、それぞれ違ったイメージを持っている言葉であったりしたものとしたい。

?例(39)〔水/水〕

中国語の“水”は日本語の「水」と同じ意味で使われる場合とそうでない場合とがある。たとえば、お客に“您喝水吗? ”と聞く場合、その中国語訳は「お湯を飲まれますか」となる。中国では生水を飲む習慣がないので、お客にすすめるのは当然「お湯」か「湯ざまし」となるからである。

例(40)〔警察/警察〕

ふつうは中日両国語とも同じ意味に使うが、「警察に連行された」という場合、日本語の習慣上、ここの「警察」は「警察署」のことだが、中国語では、そのような習慣的な使い方がなく、“派出所”や“警察局”でなければ、同じような意味には取れない。

Ⅳ色彩

Ⅳ.1文体の違い

主に、文章語と口語の違いに限定したい。

日本語で同じ意味でも場所によって「和語」と「漢語」に分けている。「和語」は口語、「漢語」は文章語だといわられている。以下はいくつかの場所の違いに気をつけていない誤用を挙げて説明する。

○要学习别人的长处。/他人の長所を学習しなさいよ。→他人の長所を学びなさいよ。○回顾一年来的工作,大家都很满意。/この一年の仕事を回顧して、みんな大変満足だった。→この一年の仕事を振り返って、みんな大変満足だった。

○对不起,我不是故意的。/すみません、故意にやったのじゃないのです。→すみません、わざとやったのじゃないのです。

○你放心吧。我马上就回来。/ご放心ください(信函用語)、すぐ帰ってくるから。→心配しないで、すぐ帰ってくるから。

○我一定克服这些缺点。/これらの欠点を必ず克服します。→これらの欠点を必ず直します。

例(41)〔補佐/辅佐〕

日本語ではよく「課長を補佐する」と言うが、そのまま中国語になおして“辅佐科长”というと、とても大げさに聞こえる。なぜならば、中国語の“辅佐”は書き言葉で、ふつう会話には使わないし、また、もともと大臣が君主を補佐するときに使っていたので、よほど身分の高い人でないと、使えないからである。

例(42)〔斡旋/斡旋〕

中国語の“斡旋”は文章語的で、口語ではほとんど使わない。だから、「友人の斡旋で就職した」との日本語のような使い方はない。

Ⅳ.2褒貶色彩の違い

いい意味で使われるのか、それとも、悪い意味で使われるかとの違いである。

日本語では、中国語と同じ漢字でも褒貶色彩は中国語と違っている。

例 (44) 〔自愛/自爱〕

日本では、よく手紙の末尾に「ご自愛ください」と書くが、もしも中国語で“请自爱”としたら、とんでもない誤解をまねかねないというのは、中国語の“自爱”は日本語の「自重する」という意味なので、“请自爱”といえば、「自重しろ」という悪い意味になるからである。

例 (46) 〔極端/极端〕

日本語の「極端」は一番の端とか、普通の常識などからはなはだしく片寄ることを言い表す場合に用い、たとえば、「極端な例」「極端に走る」「極端な言い方」「極端な傾向」「極端に恥知らず」「極端な意見」などのように、マイナス評価の場合に使われるのが圧倒的であるが、中国語の“极端”は極点に達し、このうえないさまを言い表すのに用い、“极端的例子”“极端的说法”“极端的人”“极端吹嘘”“极端自负”などのようなマイナス評価の場合のみならず、“极端认真”“极端开心”“极端兴奋”“极端负责任”のように、プラス評価の場合にも用いられるのが大きな違いである。

例(47)〔単純/单纯〕

?単純な色彩/单纯的色彩。

?単純な思想/简单的思想,单纯的思想。

?頭が単純だ/头脑简单。

?物事を単純に考える/简单地思考事物。

?他思想很单纯 , 对人热情/彼はたいへん一本気で , 人づきあいにも誠意がある。?问题决不象我们当初想象的那么单纯/問題は決して私たちが当初考えていたように単純ではない。

日中両国語とも「簡単で、複雑でないこと」が基本的な意味だが、日本語の「単純」はよくない意味を表す場合が少なくないのに対して、中国語の“单纯”には、そのような悪い意味はなく、むしろ日本語の「純粋」や「純潔」の意味も含まれている。たとえば、日本語の「単純な人」は思慮の浅い人、頭が短絡的な人の意味で、中国語の“头脑简单的人”にあたるが、中国語の“单纯的人”はプラス評価で、下心を持っていない純真な人という意味であり、悪い意味をあまり含まない。

○给我们留下了深刻的印象。/私どもに深刻な印象が残っています。→私どもに深い印象が残っています。

○做出了重大贡献。/重大な貢献をされました。→大きな(多大な)貢献をされました。

○她很单纯、天真。/彼女はとても単純で(=頭脳簡単)、無邪気な人です。→/彼女はとても純粋で、無邪気な人です。

○我是这里的工作人员。/わたし、ここの工作人員です。→わたし、ここの係りですⅣ.4語感の強弱の違い

例 (48) 〔頑固/顽固〕

日本語の「頑固」には、「頑固な汚れ」や「頑固な嘆息」「風邪が頑固だ」などのような中国語にない用法があるが、同じような意味に使われる場合でも、日本語の「頑固」は意地っ張りだとか、間違いを素直に認めようとしないとか軽い意味にも用いられるのに対し、中国語の“顽固”は概して重度なひびきが強く、日本語でいう「頑迷固陋」にあたる場合に用いられ、語感の強弱の差がある。

例 (49) (反省/反省)

他犯了错误,正在反省。/彼は過ちを犯したので*反省しているという例の中で“反省している”を“謹慎な処分を受けている”となおさなければならない。というのは、“反省”は中国語では、語感がちょっと強いので、"処罰"の意味も含まれている。それに対して、日本語では、“反省”の語感はちょっと弱い。“自分の行いをかえりみること”という意味である

終わりに

中日両国では、漢語についての研究が数多くあるが、しかし、その多数は中日両国語における漢語の交渉や漢語の語源の研究である。中国語を母国語である日本語の学習者に大変必要な漢語語彙の比較研究はそれほどしていない、今まで、同じ漢語の中国語と日本語の比較研究はまだ完全ではない。だから、日本語の学習者の要求に応じて、日本語と中国語のよい比べ方を進めたい、日本語の学習にささやかな役に立ちたい

参考文献

『漢語と日本語』(秀英出版昭和 53 年)

『現代日語詞彙学』沈宇澄上海外語教育出版社

『日漢辞典』商務印書館 1988 年

『新日漢辞典』遼寧人民出版社 1982 年

『漢日辞典』吉林人民出版社 1982 年

『現代日中辞典』光生館 1980 年

『中日大辞典』愛知大学 1980 年

『現代漢語辞典』商務印書館 1979 年

『辞海』上海辞書出版社 1979 年

『日本国語大辞典』(小学館 1999 年)

『広辞苑』第 5 版(電子版)

『現代漢語規範用法大詞典』(学苑出版社 2000 年)

『現代漢語 800 詞』(商務印書館 2001 年)

『現代漢語分類詞典』(漢語大辞典出版社 1998 年)

『実用現代漢語規範詞典』 ( 吉林大学出版社 2001 年 )

中日同形异义词

1 お得意さん(おとくいさん)顾客 2 愛人(あいじん)情人 3 愛想(あいそ)会应酬,恭维话,招待 4 案内(あんない)指导,通知 5 暗算(あんざん)心算 6 彼岸(ひがん)春、秋分的前后三天 7 不審(ふしん)可疑 8 不時(ふじ)意外 9 残高(ざんだか)余额 10 残念(ざんねん)可惜的,遗憾的,失望的 11 茶房(さぼう)红茶、咖啡店 12 差別(さべつ)歧视 13 朝飯前(あさめしまえ)简单 14 成敗(せいばい)惩罚 15 痴漢(ちかん)色情狂 16 痴漢(ちかん)色狼、流氓 17 馳走(ちそう)好吃的 18 出力(しゅつりょく)输出 19 出世(しゅっせ)出人头地 20 出頭(しゅっとう)自首 21 出張(しゅっちょう)出差 22 初心(者)(しょしんしゃ)初学者,新手 23 処分(しょぶん)整理 24 床(ゆか)地板 25 床屋(とこや)理发店,理发师 26 春雨(はるさめ)粉丝 27 粗筋(あらすじ)梗概 28 粗品(そしな)礼品 29 大柄(おおがら)大花纹 30 大方(おおかた)大众 31 大根(だいこん)萝卜 32 大根役者(だいこんやくしゃ)拙务的演员 33 大黒柱(だいこくばしら)中心人物 34 大家(おおや)房东 35 大袈裟(おおげさ)夸张/浮夸 36 大名(だいみょう)各地诸侯37 大手(おおて)大型厂商、企业 38 大丈夫(だいじょうぶ)没问题、没关系 39 得体(えたい)来历、身份 40 地道(じみち)脚踏实地 41 都吅(つごう)事情;便宜;機会;全部 42 耳朶(みみたぶ)耳垂、有福 43 二枚目(にまいめ)美男子 44 翻訳(ほんやく)笔译 45 放心(ほうしん)精神恍惚 46 分家(ぶんけ)旁系 47 風船(ふうせん)气球 48 服役(ふくえき)入狱 49 浮氕(うわき)见异思迁 50 改行(かいぎょう)作文时换行 51 肝心(かんじん)关键 52 高校(こうこう)高中 53 怪我(けが)受伤害 54 吅同(ごうどう)吅并 55 吅意(ごうい)同意 56 胡散臭い(うさんくさい)狐疑 57 華奢(きゃしゃ)苗条 58 還暦(かんれき)六十岁大寿 59 火の車(ひのくるま)经济状况不好 60 機嫌(きげん)气氛,心情 61 急須(きゅうす)茶壶 62 家内(かない)老婆 63 検討(けんとう)讨论 64 见事(みごと)精彩 65 見方(みかた)看法、见解 66 講義(こうぎ)上课、课程 67 交代(こうたい)轮班的人 68 交番(こうばん)派出所 69 階段(かいだん)楼梯 70 結構(けっこう)足够 71 結束(けっそく)团结 72 節目(ふしめ)转折点

中日同形异义语

中日同形異義語についての分析 周娜娜 目次 要旨 キーワード はじめに 中日同形異義語の比較基準決定 Ⅰ. 語義についての分析 Ⅰ.1 語義の虚実 Ⅰ.2 ニュアンスの違い Ⅰ.3 語義の範囲 Ⅰ.4 語義の相違 Ⅱ. 用法についての分析 Ⅱ.1 組み合わせの違い Ⅱ.2 使い方の違い Ⅱ.3 言語習慣の違い Ⅲ品詞についての分析 Ⅳ色彩についての分析 Ⅳ.1 文体の違い Ⅳ.2 褒貶色彩の違い Ⅳ.3 語感の強弱の違い Ⅳ.4 男女用語の違い 終わりに 参考文献

要旨 日本の漢字は中国から伝わったものであるから、当然中国語との繋がりが深い、しかし、そのつながりの深さは中国人が日本語を学習するのに便利さをもたらすと同時に、不便さも生じさせている。そこで、中日両国の漢字を対比することによって、そうした言語学習の上での便利さ、不便さを確認したい。中国語を母語として日本語を学習する人を対象に、中日同形語の意味及び用法上の微妙な差異を整理すると、まず、語義、用法、品詞と色彩の四つの面に要約でき、それはさらにいくつかのポイントに細分できる。この視点から中日両国語の同形異義語を比較し、中国人の日本語学習者に同形異義語を正しく使ってもらいたい。その理解をいっそう深めたら、効率よく、日本語らしい日本語、違和感のない日本語が習得できるようになる。 キーワード:語義、、組み合わせ、文体、語感、男女用語 はじめに 中国人、日本語学習者が常に、自分の持っている中国語の漢字知識に基づいて、日本語の漢語語彙を理解しようとし、使おうとしているが、中日両国の漢字の中に字体が同じでも、意味が多少異なっているか,或いは全然違いと言う漢字も少なくない。 例えば、「中国人は映画館で喧嘩する」という意味を、日本人は「中国人は映画館で言い争いをする」と思う。また、「娘」という字を、中国人は「お母さん」という意味に勘違いする。ある中国の留学生は初めて、日本へ行ったとき、町で「男湯」「女湯」と書かれた建物絵を見つけた。彼は、日本ではお湯を飲むのに男性と女性と分けられているかと思って、「じゃ、今度は女性のお湯を味わってみよう」と笑い話がある。こうしたケースは、同じ漢字を使い両国間であることから起こった混乱である。 このような実態は実は両国間の言葉の学習やコミュニケーションに多大の不便さをもたらしている。このような問題を解決するために、今まで王承云という学者は「同形異義語における中国語と日本語の対照研究―中国語教育の視点から」(人文科教育研究251998年pp.143-152)という作品の中で中国語と日本語の比較基準を次のように決めた。 a.完全に意味の違う場合 b.同じ意味を持つが,中国語にはほかの意味がある場合 C.同じ意味を持つが,日本語にはほかの意味がある場合 d.同じ意味を持つが,それぞれにほかの意味がある場合 そのほかに蔡利妮も「小议日汉同形异义词」 (湖南城市学院外语系,湖南益阳413049 第26卷第4期2005年7月湖南城市学院学报)という作品の中で以上のように四つに分けている 焦丽珍(忻州师范学院学报第21卷第6期 2005年12月)という雑誌の中で「日本語の漢字に関する一考察」という作品の中で“中日そういっている、中日両国間の同形意義の漢字は、大体2種類に分けられる。一つは意味が全然違うもの、例えば、「娘、勉強、我慢、怪我」など。もう一種類は同じような意味を持つが、また違う意味を持つもので、次のように分けられる。 (1)中国で一種の意味しか持たないが、日本で二種以上の意味を持つもの。「試験、助手、大家」 (2)日本で一種の意味しか持たないが、中国で二種以上の意味を持つもの「腐食、出口」など”と書いている そのような分け方は確かに中国人が日本語の学習にある程度役に立ったけど、問題は完全に解決されたとはまだ言えない。 例えば、“科学研究上的重大成果终于诞生了。"という中国語を日本語に訳すとき、た

探究日语教学中的中日同形词

探究日语教学中的中日同形词 摘要:中日同形词是非常容易受到“母语的干扰”的学习难点之一。日语中的汉字词虽然与汉语中词汇具有字形相同或相似的特点,但在实际运用中仍然存在着表记、词义、词性、褒贬色彩以及语气强弱等方面的差异,正是这些“疑似”汉字的日语词汇,如不注意很容易造成使用时的误解和误译。本文试着从以上五个方面分析中日同形词的异同,以期对日语教学能够有所帮助。 关键词:中日同形词日语教学误用原因差异 世界上使用的上千种语言中,日语与汉语之间存在着一种特殊关系。由于历史渊源、风俗习惯、文化交流等方面的原因,汉语和日语之间曾产生过深远的影响,这种影响首先表现在词汇方面,这两种语言在词汇上的相互影响,使它们之间产生了很多字形相同的词,从而形成了大量的中日同形词。荒川(1979)曾指出「日本人と中国人が『基本的』に同じ漢字を使っているということは、しばしば指摘されるように相互のコミュニケーションにおいて、大きな利点にもなれば大きな『落とし穴』にもなっている」。日语中有许多与汉语同形的词汇,这些词在其含义和使用上同汉语有共同点,所以对以汉语为目语的日语学习者来说,由于对目标语言中出现的汉字及汉字词已经有了一定的把握,无疑会给日语学习带来一些便利。但是,中日同形词毕竟是扎根、生长在各自的语言环境中,它们的词义、词性、语感等自然就会同中存异,如果我们不了解中日同形词的这一特性,而望文生义,以为“同形词”就是“同义词”,势必会造成误解和误用。因此,通过分析和探讨两种语言中同形词的异同,以使学生尽量避免误用,这无论是对日语教师的教学效果或是日语学习者的学习效果的提升都是十分必要的。 一、同形词的界定 关于同形词的界定,学者的研究视角各不相同,至今尚未有一个明确的、为大家所普遍认同的定义。曲维(1995)将中日同形词的定义表述为:“人们通常把使用中日相同汉字书写的词称为‘中日同形词’。其实,所谓的‘同形’只不过是一种笼统的概念。由于中日两国依据各自的方针进行了文字改革,所以一部分原来字形相同的词现在已经不同形了。习惯上人们把这些字形上发生了变化的词也作为中日同形词看待”。范淑玲(1995)认为:“日汉‘同形词’是指日语和汉语两种语言在文字表现上相同或基本相同的词。”潘钧(1995)归纳出界定同形词时所依据的三个条件:“①现在中日两国语言中都在使用的词;②表记为相同的汉字(简繁字体差别及送假名、形容动词词尾等非汉字因素均忽略不计);③具有共同的出处和历史上的关联。” 二、造成中日同形词误用的原因 语言是思想交流的工具,在漫长的语言演变过程中,中日同形词出现了很多差异。其产生的原因是多种多样的,比如:古代汉语词义残留的影响,社会生活变迁的影响,中日汉字的不同简化,外来语汉译的影响等等。学生往往容易忽视或者客观上就不了解同形词还有歧义性的一面,导致很多误用。以下,从两个主要方面分析造成误用的原因。 (一)母语的干扰 中日同形词是非常容易受到“母语的干扰”的学习难点之一。中国人的头脑里装满了汉字的信息,所以接触到同样使用汉字的日语时,由汉语而产生的干扰可想而知。有些同形词在汉语中太常用,学习者往往不假思索地就搬到了日语中。 (二)表现领域的不同 与表现领域广泛的汉语相比,日语的表现领域显得要狭窄和抽象的多。例如,汉字词「明朗」在中日表达中都是明亮、明确的意思,而在两国语言中此单词的表现领域差异甚大。

日语1级汉字同形异义词

(3)与中文字面意思不同的日本汉字 日文汉字对中国人来说既熟悉又陌生,有时很方便,但有时又会很麻烦,搞不好望文生义的话还会闹出大笑话来。比如:中国的“人参”那么贵,日本的“人参”(意思是“萝卜”)特便宜。日本的大蒜叫“人肉”,和中国汉字的形式相同,意思不一样。 序号日文汉字(发音) 中文意思 1 お得意さん(おとくいさん)顾客 2 愛人(あいじん)情人 3 愛想(あいそ)应酬,恭维话,招待 4 案内(あんない)指导,通知 5 暗算(あんざん)心算 6 彼岸(ひがん)春、秋分的前后三天 7 不審(ふしん)可疑 8 不時(ふじ)意外 9 残高(ざんだか)银行存款余额 10残念(ざんねん)可惜的,遗憾的,失望的 11茶房(さぼう)红茶、咖啡店 12差別(さべつ)歧视 13朝飯前(あさめしまえ)简单 14成敗(せいばい)惩罚 15作風(さくふう)写作风格 16痴漢(ちかん)色狼、流氓、色情狂 17馳走(ちそう)好吃的 18出力(しゅつりょく)输出 19出世(しゅっせ)出人头地 20出頭(しゅっとう)自首 21出張(しゅっちょう)出差 22初心(者)(しょしんしゃ)初学者,新手 23処分(しょぶん)整理 24床(ゆか)地板 25床屋(とこや)理发店,理发师 26春雨(はるさめ)粉丝 27粗筋(あらすじ)梗概 28粗品(そしな)礼品 29大柄(おおがら)大花纹 30大方(おおかた)大众 31大根(だいこん)萝卜 32大根役者(だいこんやくしゃ)拙劣的演员 33大黒柱(だいこくばしら)中心人物 34大家(おおや)房东 35大袈裟(おおげさ)夸张/浮夸

36大名(だいみょう)各地诸侯 37大手(おおて)大型厂商、企业 38大丈夫(だいじょうぶ)没问题、没关系 39得体(えたい)来历、身份 40地道(じみち)脚踏实地 41都合(つごう)事情;便宜;機会;全部42耳朶(みみたぶ)耳垂、有福 43二枚目(にまいめ)美男子 44翻訳(ほんやく)笔译 45放心(ほうしん)精神恍惚 46分家(ぶんけ)旁系 47風船(ふうせん)气球 48服役(ふくえき)入狱 49浮気(うわき)见异思迁 50改行(かいぎょう)作文时换行 51肝心(かんじん)关键 52高校(こうこう)高中 53怪我(けが)受伤害 54合同(ごうどう)合并 55合意(ごうい)同意 56胡散臭い(うさんくさい)狐疑 57華奢(きゃしゃ)苗条 58還暦(かんれき)六十岁大寿 59火の車(ひのくるま)经济状况不好 60機嫌(きげん)气氛,心情 61急須(きゅうす)茶壶 62家内(かない)老婆 63検討(けんとう)讨论 64見事(みごと)精彩 65見方(みかた)看法、见解 66講義(こうぎ)上课、课程 67交代(こうたい)轮班的人 68交番(こうばん)派出所 69階段(かいだん)楼梯 70結構(けっこう)足够 71結束(けっそく)团结 72節目(ふしめ)转折点 73謹慎(きんしん)闭门思过 74経理(けいり)会计 75精進(しょうじん)素食 76具合(ぐあい)情形,状态 77勘定(かんじょう)算帐 78快報(かいほう)好消息 79老廃物(ろうはいぶつ)废弃物

中日同形词翻译中的词性转换研究

2017.02中 日同形词的字面意思很好理解,就是汉语 与日语中由相同的字组成的词语。字形相同,但含义却不一样,因此在中日同形词的比较中,学者更多的是在两种语言的词语含义上下功夫,抑或是进行大量的实例对比。本文从对照语言学的角度出发,对中日同形词进行对比,分析翻译过程中的错误及误用的原因,以期更好地理解中日同形词,更恰当地进行日语翻译。 一、中日同形词的形成过程及原因 在同形词的研究中,中日两国可以说是同时起步的,但关于两国语言的深入对比,则兴起于20世纪80年代的中国留学生之间。日本同形词的研究者代表有大河内康宪、荒木清秀、西川 和男等;中国则以高伟雄、鲁元宝、曹丽萍等为代表,他们都为同形词的研究发展作出了贡献。 汉语和日语虽然属于不同的语言系统,但是因为都使用汉字,所以两国的语言文字不断影响与融汇。汉语和日语在词义上的交流历史十分久远,总体来说可以明治时期作为分界线,划分前后两个时期。明治时期以前由中国传入日本为主,明治时期之后则主要是由日本传入中国。汉字传入日本的最早时间已经不得而知,但我们从中日两国的史料记载中不难得出,大致是在公元3世纪前后,从朝鲜半岛进入日本的中国书籍,使得两国之间的交流逐渐频繁。随着汉语书籍以及佛教的传播,汉语流入日本,深刻影响了当时日本的生产及生活。 随着西方文明对两国本土 文化的影响,中日语言的翻译基本同时出现。就日本来说,在与中国清朝政府的战争后,西方文明更加深入影响了日本人的思维,关于西方文明的词汇不断地涌现,这也是日本学习意识增强的体现之一。在这之后,日本大量的翻译词传入了中国,比如现在被人们运用也熟知的“公害”“污染”“运营”等,都是起源于日本。如今随着网络的发展,日本的流行语也不断影响着中国的网络语言,如“宅男”“萌”“食草”等。从这些词语的流行不难看出,中日两国的交往还在不断深入,同形词还在不断地涌现。 从中日两国的词汇交流历史中,我们可以看出,同形词之所以大量存在,原因大致有两个。一是日语对于汉语的借用,最早从中国古代传入的外来语,已经深深扎根在日语中,如今的 中日同形词翻译中的词性转换研究 吉林华桥外国语学院东方语学院王尤 64 DOI:10.16412/https://www.360docs.net/doc/5c19209587.html,ki.1001-8476.2017.05.020

以日“汉语”词汇为中心考察中日同形异义词

龙源期刊网 https://www.360docs.net/doc/5c19209587.html, 以日“汉语”词汇为中心考察中日同形异义词作者:张慧书 来源:《文学教育》2016年第09期 内容摘要:中日同形词可分为同形同义词、同形类义词、同形异义词。汉字的输入对日本的语言、文化产生了深远的影响。在两国漫长的文化交流和影响的背景下,中文和日语中出现了大量的中日同形异义词,这既给中国的日语学习者带来了很大的方便,同时不可避免地由于望文生义产生了理解错误。在学习同形异义语的过程中,应该重点了解日“汉语”的起源、分类以及选取具体实例进行对比分析。 关键词:同形异义望文生义日“汉语” 对比分析 本文依据二语习得中母语母语迁移的相关理论,通过考察日语汉字词汇中的同形异义词,同时采用例证的研究方法,通过对中日同形异义语的对比研究,结合自己学习日语词汇的经验,对以汉语为母语的日语学习者在学习日语的过程中容易犯的错误、产生的原因以及改进措施进行探讨。最大限度得发挥汉语在学习日语过程中正迁移,提高学习效率。 1.中日同形异义词的起源 根据《汉书》记载:“夫乐浪海中有倭人,分为百余国,以岁时来献见。”由此可以表明早从公元一世纪开始,中日两国已经有了正式往来。公元六七世纪,随着遣隋使和遣唐使进入中国,中日两国的交往又增添了新的内容---佛教。汉文典籍和佛教经典大量由中国传入日本,汉语的使用又有了进一步的发展。在长期使用汉字的基础上,日本人也根据汉字的构词法,自创了很多“和制汉语”,同时随着1868年的明治维新,西方文明不断涌进日本,日本人通过汉字的表意功能,创造出大量的译语词,如“電話”、“弁当”、“人気”等。随着时间的推移,两国语言语用不断发展,两国看上去相同或者相近的也逐渐发生变化,有些日语词增加了汉语没有表达的部分有些日语词减少了汉语原先具备的意思;还有一些词语完全改变了原意。也就产生了很多的同形异义词。 2.有关中日同形异义词的先行研究 迄今为止,有关同形异义词的研究较多,其中日本著名的论著有:荒川清秀(1979)在《中国語に対応する漢語》中就中日同形语在研究过程中的诸多问题进行了相关讨论;荒屋劝(1983)在《中日同形語》中对中日同形语的历史进行了考察,分析了不同单词在不同环境下的语义的异同,同时提出了译语的多样性;大河内康宪(1992)《日本語と中国語の対象研究論文集》中讨论了日语中形容动词的二字同形语,分别在日语和汉语的环境下使用的不同,创造性的讨论了在日语中汉语意思渗透的现象;关于国内研究,以赵福全(1980)的《日汉同形词的错情剖析》为代表展开了一系列的相关研究,着手于日汉同形异义词的概念和分类。也有

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