古典文法3

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古典日本语语法

古典日本语语法

目次一、活用型1 四段活用2 上二段活用3 下二段活用4 ラ行変格活用5 ナ行変格活用二、助動詞1 ぬ2 む3 なむ4 らむ5 り6 き7 けり8 つ9 しめる⇒使役10 る・れる⇒受身11 らる・られる⇒受身12 ゆ⇒受身13 らゆ⇒受身14 なり15 たり・116 たり・2正文一、活用型【四段活用】動詞活用の型の一つ。

たとえば「書く」が、「書か・書き・書く・書け」のように変化するなど、その語形変化が主として語の最終音節の母音交替によって行われるもの。

その変化が五十音図の一行でア・イ・ウ・エの四段にわたるところからの名称。

ただし、已然形と命令形の語尾は同じエ段の音であるが、カ行・ハ行・マ行に活用するものは、上代ではエ段の甲乙両類に分かれていた。

連用形には、音便形がある。

この型に属する語は、文語では、全動詞中の六割に達するといわれ、活用はカ・ガ・サ・タ・ハ・バ・マ・ラの各行にわたる。

口語では、ラ変、ナ変の動詞がこれに併合され、現代かなづかいでは、助動詞「う」の付いた形を「書こう・読もう」のように書くので、見かけ上、オ段にもわたるとして、「五段活用」ともいう。

【上二段活用】文語動詞の活用の型の一つ。

未然・連用形の語尾がイ段、終止・連体・已然形はウ段で、連体形は「る」、已然形は「れ」を添える。

五十音図のイ段、ウ段の二段に活用するので、ウ段、エ段に活用する下二段活用に対していう。

「起く」(き、き、く、くる、くれ、きよ)など。

【下二段活用】文語動詞の活用の型の一つ。

二段活用のうち、未然・連用形と終止形の活用語尾が、五十音図のエ段とウ段の二段に変化するもの。

他の活用形では、連体・已然形は、ウ段にそれぞれ「る」「れ」が加えられ、命令形では、エ段に「よ」が加えられる。

この型に属する動詞は、四段活用についで数が多く、活用の行としては、五十音図のすべての行に例がある。

「得(う)」「寝(ぬ)」「経(ふ)」のように、語幹と活用語尾とを音節として分けられないものもある。

古典文法知识点总结归纳

古典文法知识点总结归纳

古典文法知识点总结归纳古典文法是指古代语言的语法规则和用法。

在古代,文法是学习语言的基础,对于认识和理解古代文学作品起着重要的作用。

本文将总结和归纳古典文法的知识点,包括名词、代词、动词、形容词和语法结构等方面的内容,以便读者更好地掌握古典语言的规范和用法。

一、名词名词是指人、物、地点、时间、抽象概念等事物的名称。

在古典文法中,名词的性、数和格是其重要的语法特征。

1. 名词的性名词的性指事物的性别,包括阳性、阴性和中性。

古典文法中,名词的性别通常根据实际的性别来确定,如男性用阳性名词,女性用阴性名词,无性用中性名词。

例如,“人”用阳性名词,“花”用阴性名词,“书”用中性名词。

2. 名词的数名词的数指表示事物的数量,包括单数和复数。

在古典文法中,名词的单复数形式通常是通过词尾的变化来表示的,如在名词后加-s,-es等词尾表示复数。

例如,“人”变成“人们”,“花”变成“花朵”。

3. 名词的格名词的格指名词在句子中所发挥的不同语法作用,包括主格、宾格、属格等。

在古典文法中,名词的格通常是通过词尾的变化来表示的,如在名词后加-s,-es等词尾表示复数。

例如,“人”变成“人们”,“花”变成“花朵”。

二、代词代词是用来代替名词的词语,分为人称代词、物主代词、反身代词、疑问代词等。

在古典文法中,代词的性、数和格也是其重要的语法特征。

1. 人称代词人称代词用来代替人的称呼,包括第一人称、第二人称和第三人称。

在古典文法中,人称代词的形式根据其在句子中的不同作用而有所变化。

例如,“我”、“你”、“他”、“她”、“它”等。

2. 物主代词物主代词用来表示所属关系,包括我的、你的、他的、她的、它的等。

在古典文法中,物主代词的形式通常是由名词的性、数和格来决定的。

例如,“我的书”、“你的花”、“他的家”。

3. 反身代词反身代词用来指代动作的承受者同时也是动作的执行者,包括自己、你自己、他自己等。

在古典文法中,反身代词通常是动词的宾语,并且和主语一致。

日本语古典文法

日本语古典文法

日本語古典文法目次一、活用型1 四段活用2 上二段活用3 下二段活用4 ラ行変格活用5 ナ行変格活用二、助動詞1 ぬ2 む3 なむ4 らむ5 り6 き7 けり8 つ9 しめる⇒使役10 る・れる⇒受身11 らる・られる⇒受身12 ゆ⇒受身13 らゆ⇒受身14 なり15 たり・116 たり・2正文一、活用型【四段活用】動詞活用の型の一つ。

たとえば「書く」が、「書か・書き・書く・書け」のように変化するなど、その語形変化が主として語の最終音節の母音交替によって行われるもの。

その変化が五十音図の一行でア・イ・ウ・エの四段にわたるところからの名称。

ただし、已然形と命令形の語尾は同じエ段の音であるが、カ行・ハ行・マ行に活用するものは、上代ではエ段の甲乙両類に分かれていた。

連用形には、音便形がある。

この型に属する語は、文語では、全動詞中の六割に達するといわれ、活用はカ・ガ・サ・タ・ハ・バ・マ・ラの各行にわたる。

口語では、ラ変、ナ変の動詞がこれに併合され、現代かなづかいでは、助動詞「う」の付いた形を「書こう・読もう」のように書くので、見かけ上、オ段にもわたるとして、「五段活用」ともいう。

【上二段活用】文語動詞の活用の型の一つ。

未然・連用形の語尾がイ段、終止・連体・已然形はウ段で、連体形は「る」、已然形は「れ」を添える。

五十音図のイ段、ウ段の二段に活用するので、ウ段、エ段に活用する下二段活用に対していう。

「起く」(き、き、く、くる、くれ、きよ)など。

【下二段活用】文語動詞の活用の型の一つ。

二段活用のうち、未然・連用形と終止形の活用語尾が、五十音図のエ段とウ段の二段に変化するもの。

他の活用形では、連体・已然形は、ウ段にそれぞれ「る」「れ」が加えられ、命令形では、エ段に「よ」が加えられる。

この型に属する動詞は、四段活用についで数が多く、活用の行としては、五十音図のすべての行に例がある。

「得(う)」「寝(ぬ)」「経(ふ)」のように、語幹と活用語尾とを音節として分けられないものもある。

第一章 古典文法入门

第一章 古典文法入门

第一節現代語と古典語(一)口語文法と文語文法口語:現代語文語:奈良時代から江戸時代まで古典文法:「源氏物語」や「枕草子」のような立派な作品が書かれた平安中期のことばが基準になっている。

(二)仮名使い歴史的な仮名使い五十音図の中にワ行の「ゐ/ヰ」、「ゑ/ヱ」歴史的な仮名使いの読み方:①語の頭にない「は、ひ、ふ、へ、ほ」は、それぞれ「ワ、イ、ウ、エ、オ」と読む。

(「あめふり、はつはな」などの複合語はそのまま)②「あう」「いう」「えう」「おう」は「オー」「ユー」「ヨー」「オー」のように読む。

「あふ」「けふ」「てふ」なども、「オー」「キョウ」「チョウ」などと発音する。

(三)文・文節・単語1文例:竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。

――「竹取物語」2文節例:竹の/中に/もと/光る/竹なむ/一筋/あり/ける。

3単語例:竹/の/中/に/もと/光る/竹/なむ/一筋/あり/ける。

(四)文節の種類1主語・述語例:①あめふる②月おもしろし③けふは子の日なり――「土佐日記」2修飾語①連体修飾語例:寸陰惜しむ人なし――「徒然草」②連用修飾語例:風雲のけしきはなはだあし――「土佐日記」3独立語例:あはれ、いみじうゆるぎありきつるものを――「枕草子」第二節単語と品詞(一)自立語と付属語例:竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける(二)活用例:花もみな咲きぬれど、おともせず――「更級日記」(三)品詞(四)単語の意味(五)語形単語自立語付属語活用がある活用がない活用がある活用がない単独で述語となる(用言)単独で主語となる(体言)主語とならないウ段で言い切る(ラ変は「リ」で言い切「し」で言い切る「なり」「たり」で言い切る名刺動詞形容詞形容動詞修飾語となる修飾語とならない用言を修飾する体言を修飾する接続する接続しない感動詞接続詞連体詞副詞。

日本语文法

日本语文法

1、て形:体言+で、形容詞詞干+くて、形容動詞詞干+で意味:连接两个或两个以上的词或句子,起中顿作用,表并列对比因果并列:この教室は広くて、きれいで、明るいです。

对比:教室は賑やかで、図書館は静かです。

因果彼女はきれいで、人気がある。

2、格助詞で的用法⑴表示动作发生的动态场所:わたしは毎朝、食堂で朝ご飯を食べる。

⑵方法,手段或工具:私は箸でご飯を食べる⑶表示范围:富士山は日本で有名な山です⑷物理原材料的成分:木で箱を作る⑸限定时间,人数,数量等:私は母と二人で暮らす。

⑹表状态:新幹線は時速320キロメートルで走っている3、提示助詞しか:体言+しか~否定表限定“只,仅仅。

”例:私しかビールを一杯飲まない。

只有我喝了一杯啤酒私はビールを一杯しか飲まない。

我只喝了一杯啤酒4.格助詞に的用法1.表时间点:あなたは何時に教室に行くのか。

2.表目的地(へ)彼は家に∕へ帰る3.表归着地:駅前に出る去车站,授業に出る去上课,運動に出る参加运动4.表动作的对象:私は母に電話をかける5.表动作的目的:体言は体言へ体言/動詞連用形に移動動詞例:私は上海へ友達に会いに行きます6.表存在的静态场所:車は学校の前に止まっている7.表变化的结果:体重は20キロに痩せる体重廋到了二十公斤8.其本身也可表示目的:このお金は息子の留学に使う。

9.表评价比较的基准:私の家は駅に近い10.对人或事物的态度,能力:山田さんは歴史に詳しい。

11.表示状态基准:縦に走る纵贯横向きに走る横亘12.数量词+に表示比例,频率或平均分配三か月に一回お芝居を見る6、提示助詞も:疑問詞+も~否定表示完全否定例:誰も北京に行かなかった。

7、副助詞か:疑問詞+か不确切的事物或数量例:私は卵をいくつか食べた8、并列助词か:体言か体言か表示二者选择其一例:私は明日か明後日か北京にいく9、接続詞そして1、表并列:この林檎は大きくて、そして、赤いです2, 表先后:昨日、私は学校に行きました。

古典文法の基础入门

古典文法の基础入门

古典文法の基礎入門―、動詞の活用1.四段未然a 連用i 終止u 連体u 已然e 命令e(書く)(五段)2.上一、i i iるiるiれiよ(見る)3.上ニ、i i u uるuれiよ(起く)4.下一、 e e eるeるeれeよ(蹴る)5.下二、 e e u uるuれeよ(得)6.カ変、こきくくるくれこ/こよ7.サ変、せしすするすれせよ8.ナ変、なにぬぬるぬれね(死ぬ)9.ラ変、らりりるれれ(あり)二、助動詞の接続1.未然形につくもの:す、さす、しむ、る、らる、ず、じ、む、まし、まほし2.連用形につくもの:つ、ぬ、たり、けむ、き、けり、たし3.終止形につくもの:べし、めり、まじ、らむ、らし三、助動詞活用1.四段:む、けむ、らむ2.下二:る、らる、す、さす、しむ、つ3.ナ変:ぬ4.ラ変:たり、り、けり、めり、なり5.形客詞型:まほし、たし、べし、まじ、ごとし6.特別型:(1)ず:○、ず、ず、ぬ、ね、○(2)き:せ、○、き、し、しか、○(3)まし:ませ、○、まし、まし、ましか、○(4)じ:○、○、じ、じ、じ、○(5)らし:○、○、らし、らしき、らし、○四、主な助動詞1.希望:まほし、たし、ばや、なむおのが行かまほしき所へいぬ。

訳:自分が行きたい所へ行く。

常に聞きたきは、琵琶・和琴。

訳:常に聞きたいのは、琵琶と和琴である。

ほととぎすの声、たづねに行かばや。

訳:ほととぎすの声を、尋ねに行きたい。

いつしか梅咲かなむ。

訳:早く梅が咲いてくれたらいいなあ。

2.禁止助動詞:な・な-そゆめ寝ぬな。

訳:けっして寝るな。

波、な立ちそ。

訳:波よ、どうか立たないでくれ。

この珠を取りたまひそ。

訳:この珠をお取りにならないで下さい。

3.詠嘆:な、よいみじうかなしな。

訳:たいそう悲しいことですよ。

こひしとよ。

訳:恋しいと思うことですよ。

4.打消:ず、ざり、えもの知らぬことのたまひそ。

訳:わけのわからないことをおっしゃらないで下さい。

日语专八古典语法详细解说

日语专八古典语法详细解说

日语专八古典语法详细解说日语专八古典语法详细解说语法是日语专八中的难点,下面yjbys店铺将为你带来日语专八考试中古典语法详细解说,希望能给你的日语专八考试带来帮助。

一、考试大纲(2005修订版年)中的古典文法部分《日语专业八级考试大纲》(2005年修订版)中规定语法部分的考试内容为:“现代口语使用语法、敬语﹑古典语三个部分的试题合并成一个大题,总共20题,每题1分”。

其中古典语法试题共有5题(第46题~50题),占5分。

这里需要说明的是,日语专业八级考试中古典文法的试题从2002年至2004年每年都是8道题,新考试大纲发布后,从2005年至2013年古典语法的.考试题目变成了每年5道,古典语法试题在八级考试的语法中所占分值下降。

二、日语专业八级考试中古典语法出题形式从历年真题来看,日语专业八级考试古典语法部分主要有三种出题形式。

第一种形式主要着重于对助词、助动词等本身意义的考查。

例如:(2002年第66题)花咲きぬA.花が咲いたB.花が咲かないC.花が咲いてしまうD.花が咲くだろう(2003年67题)夜ふくらむA.夜がふけようB.夜がふけるだろうC.夜がふけたD.夜がふけているだろう(2004年66题)花咲けりA.花が咲いたB.花が咲いているC.花が咲くだろうD.花が咲こう第二种形式主要是对短歌等古典诗歌的基础知识进行考查。

例如:(2005年46题)「奢れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し」の下線部の「奢れる」の現代語訳は「栄華に( )」だ。

A.奢れるB.奢っているC.奢られるD.奢ることができる(2005年47题)「伝へ承るこそ、心も詞も及ばれね」の下線部の「及ばれね」の現代語訳は( )だ。

A.及ばれたB.及ばれてしまうC.及ばないD.及ぶことはない(2005年48题)「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」の下線部の「散るらむ」の現代語訳は( )だ。

A.散ってゆくのだろうかB.散るだろうC.散るらしいD.散られるだろう第三种形式主要是对短歌等古典诗歌的整体意思进行考查。

古典文法知识点总结高中

古典文法知识点总结高中

古典文法知识点总结高中一、古代汉语的词法1. 名词古代汉语的名词有单数和复数之分。

单数通常指一个事物或人,复数则指两个或两个以上的事物或人。

在词法记忆中,应熟记其单复数形式以及词义和用法。

2. 动词古代汉语的动词分为实义动词和系动词两种。

实义动词可以单独作为谓语,表示动作或者状态。

而系动词则用来表示主语的状态或特征。

在学习时需要掌握动词的活用和变化规律。

3. 形容词形容词用来描述名词的特征或状态,有词义分析、活用、构词等知识点。

4. 代词代词用来替代名词,可以分为人称代词、指示代词、疑问代词、不定代词、反身代词等五种。

在学习时应掌握其代指对象和用法。

5. 数词数词用来表示数量,包括基数词和序数词两种。

基数词用来表示数量的多少,而序数词则表示顺序。

在记忆时需要注意其读音和用法。

6. 量词量词用来表示事物的数量和度量单位,有通用量词和专用量词之分。

在学习时应熟记常用的量词和其搭配规律。

7. 副词副词用来修饰动词、形容词或其他副词,有程度副词、时间副词、地点副词、方式副词等。

在记忆时需知道其意义和用法。

8. 介词介词用来表示词与词之间的关系,如时间、地点、目的、原因、手段等。

在学习时应熟记常用的介词和其用法。

9. 连词连词用来连接词与词或者句与句,有并列连词、转折连词、递进连词、让步连词等。

在学习时需要掌握其连词的意义和用法。

二、古代汉语的句法1. 主谓宾结构古代汉语的主谓宾结构由主语、谓语和宾语组成,其中主语和宾语通常是名词、代词或者动词短语。

在学习时要熟悉其句子的基本结构,并掌握主谓宾的搭配规律。

2. 主谓补结构主谓补结构是指由主谓及其补语构成的句子结构,包括形容词、副词、名词、动词短语等。

在学习时需了解其搭配规律和句子的意义。

3. 主谓定结构主谓定结构是指由主谓定语构成的句子结构,即主语和谓语之间有定语修饰。

在学习时应熟记其搭配规律和意义。

4. 状中结构状中结构是指由状语和中心词构成的句子结构,用来修饰谓语、表语、宾语或者其他状语。

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慣用句
1.え・・・・・・ず(ことができない) • 四月(うづき)、風吹けばえ出で立たず。 2.え・・・・・・じ/まじ(ことができないだろう) • さる慈悲なきことはえせじ。 • げにえ堪ふまじく泣きたまふ。 3.さらに・・・・・・ず(絶対に、決して・・・ない) • さらにさることはなし。
慣用句
4.つゆ・・・・・・ず/なし(すこしも・・・ない) • つゆ恐るるけしきもなし。 • 空しき家に一人ゐて、つゆ眠られず。 5.たえて・・・・・・ず/なし
二 推量・意志の表現
2.「らむ・けむ」 • 前の世にも、御契りや深かりけむ、世になく 清らなる玉の男御子さへ生まれ給ひぬ。
(前世でも御因縁が深かったのであろうか、世にま たとなく美しい玉のような皇子までもお生まれに なった。)
• かぐや姫を見つけたりけむ竹取の翁よりも 珍しき心地するに、・・・・・・
日本古典文法
第三章 助詞・助動詞
一 否定の表現
1.打消の助動詞「ず」 • 男も人知れず血の涙を流せど、え遭はず。 • 数ならぬ身は山の端(は)にあらねども多く の月を過ぐしつるかな。 • この人々の深き志は、この海にも劣らざる べし。
一 否定の表現
1.打消の助動詞「ず」 • 京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。 • 頼朝が首を見ざりつるこそ安からね。 • (私が)今その要句を教へむ。ゆめゆめ忘 れざれ。
六条御息所【ろくじょうのみやす(ん)どころ】
• 大臣の娘に生まれ、16歳で東宮妃となる が、20歳で東宮と死別した。 • 東宮の死後、年下の光源氏と恋愛関係に おちいる。 • 源氏を独占したいと渇望しながらも、年上 だという引け目や身分高い貴婦人だという 誇りから素直な態度を男に見せることがで きず、本心を押し殺してしまう。
一 否定の表現
2.打消推量の助動詞「じ」(「む」+「ず」) ①まい、ないだろう ②まい、ないつもりだ、たくない • 一生の恥、これに過ぐるはあらじ。 • 月ばかりおもしろきものはあらじ。
一 否定の表現
2.打消推量の助動詞「じ」 • 秋にまたあはむあはじも知らぬ身は 今宵ばかりの月をだに見む • 人はなど訪はで過ぐらむ 風にこそ知られじと思ふ宿の桜を
【答ふ】(下二段)答える。
• 明くれば、二月(きさらぎ)にもなりぬめり。 雨いとのどかに降るなり。
二 推量・意志の表現
6.べし ①推量 ②意志 ③当然・義務(はずだ、べきだ) ④可能(ことができる) ⑤適当・勧誘・命令(のがよい、よう、せよ) ⑥予定(ことになっている)
二 推量・意志の表現
6.べし • 潮満ちぬ。風も吹きぬべし。 • 住む館(やかた)より出でて、船に乗るべき ところへ渡る。 • 羽なければ、空をも飛ぶべからず。 • この一矢に定むべしと思へ。 • 頼朝が首をはねて、わが墓の前にかくべし。
二 推量・意志の表現
2.「らむ・けむ」 • ★「けむ」の意味(けり+む→けむ) ①過去推量(・・・ただろう) ②過去の原因推量(・・・たのだろう) ③過去の婉曲・伝聞(・・・たような・・・たとかいう)
二 推量・意志の表現
2.「らむ・けむ」 • などや苦しき目も見るらむ。 • ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ。 ★「ひさかたの」ーー枕詞(まくらことば) 【訳】光ののどかなこの春の日に、どうして落ち 着いた心もなく花は散っているのだろうか。
一 否定の表現
3.打消推量の助動詞「まじ」 • たはやすく人寄り来まじく家をつくりて… • わが身は女なりとも、敵の手にはかかるま じ。 【手にかかる】相手の意のままに殺される。
一 否定の表現
助動詞 ず じ 打消の意味 最も強い やや弱い 推量の意味 ない 弱い
まじ
最も弱い
強い
一 否定の表現
4.接続助詞「で」 ★打消を表す。(ないで、なくて、ない状態で) • なほ風雨やまず、雷鳴りしづまらで、日ごろに なりぬ。 • 忘れぬる君はなかなかつらからで 今まで生ける身をぞ恨むる 【恨む】→上二段活用
二 推量・意志の表現
• この子とく生まれたらましかば、これに わが官爵も譲らまし。 • 「いかにせまし、迎へやせまし」と思し 乱る。 • これになにを書かまし。
二 推量・意志の表現
4.らし ★確かな根拠に基づく推定(・・・らしい) • 夕されば衣手(ころもで)寒し み吉野の吉野の山に雪降るらし。
一 否定の表現
3.打消推量の助動詞「まじ」(「べし」+「ず」) ①打消の推量(ないだろう、ないにちがいない) ②打消の意志・決意(ないつもりだ) ③打消の当然(はずがない) ④不可能の意(ことができそうにない) ⑤不適当・禁止(ないほうがよい、てはいけな い)
一 否定の表現
3.打消推量の助動詞「まじ」 • 冬枯れのけしきこそ、秋にはをさをさ劣る まじけれ。 • 「(この手紙は)ただ今は見るまじ」とて、入 りぬ。 • あやしのところには、立ち寄るまじきなり。
二 推量・意志の表現
3.「まし」 • ①反実仮想(もし・・・としたら・・・だろうに) • ②ためらい(・・・しようかしら) • ③実現不可能な希望
二 推量・意志の表現
3.「まし」 ①反実仮想のパターン • ましかば・・・まし • ませば・・・まし • せば・・・まし • 未然形+ば・・・まし
二 推量・意志の表現
光源氏
• 桐壺帝の第二皇子。母は桐壺更衣。母は 三歳のとき亡くなった。幼少の頃から輝く ばかりの美貌と才能に恵まれた。母に似る 女性藤壺への思慕が初恋となり、その面 影を求めて生涯様々な女性と関係を持つ。 • 父桐壺帝は彼を皇太子とすることを考えた が、実家の後援がないことを危ぶみ、臣籍 降下させ、源氏の姓を与えた。
二 推量・意志の表現
1.「む(ん)」・「むず(んず)」 • それ、起こせ。空寝ならむ。 • 行かむと思ふ。 • 心あらん友がな。
(情趣を解するような友人がいてくれたらいいな。)
• 死なんずるは、思ひまうけたれば、命惜しくも あらず。
二 推量・意志の表現
2.「らむ・けむ」 • ★「らむ」の意味(あり+む→あらむ→らむ) ①(視界外の)現在推量(今ごろは・・・ている だろう) ②現在の原因推量(どうして・・・ているのだろう) ③現在の婉曲・伝聞(・・・のような・・・とかいう)
• 世の中にたえて桜のなかりせば、 春の心はのどけからまし。(古今)
【長閑けし】(形ク)のどかだ。静かだ。おだやかだ。 【訳】この世の中に桜というものがまったくなかったら、 〈咲くにつけ散るにつけ、心を悩ますこともなく〉 春はどんなに心のどかにいられるだろうのに。)
二 推量・意志Leabharlann 表現• 思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢 としりせば覚めざらましを。 【訳】彼のことを恋しく思いながら寝たので、 夢に彼が見えたのだろうか。もしも夢と 知っていたら、覚めないでいればよかった のに。
(まったく・・・でない)
• 訪ふ人も絶えてなき山里なり。
慣用句
6.いと/いたく・・・・・・ず/なし (それほそ・・・ない、あまり・・・ない) • 川波いと高からねども、渡る人なし。 • よき人はいたく興ぜぬものなり。 (高貴な人はあまり面白がってはいけないも のである。)
二 推量・意志の表現
1.「む(ん)」・「むず(んず)」 (「むず」は「む」を少し強調したもの) ①意志(・・・しよう) ②推量(・・・だろう) ③仮定(・・・としたら) ④婉曲(・・・のような) ⑤適当(・・・がよい) ⑥勧誘(・・・しませんか) ☆「いす換えてんか」
二 推量・意志の表現
5.「めり・なり」 ★「めり」:見えあり→見あり→めり ①推定〈視覚的〉(ようだ、と見える) ②婉曲(ようだ、と思われる) • すだれ少し上げて、花奉るめり。
二 推量・意志の表現
5.「めり・なり」 ★「なり」:音あり→なり ①推定〈聴覚的〉(ようだ、のが聞こえる) ②伝聞(そうだ、という) • 奥の方より、「何事ぞ」といらふる声すなり。
• 藤原道長の同母の兄ーー藤原道隆の三男。
藤原宣孝(のぶたか)
• 紫式部の夫。中流階級の官人。 • 二人の結婚ーー紫式部(27~28歳)・宣孝 (45~46歳)。
空蝉(うつせみ)
• 伊予介の妻。 • 名前の由来は、光源氏の求愛に対して一 枚の着物を残し、逃げ去ったことを、源氏 がセミの抜け殻に喩えて送った和歌から。
六条御息所【ろくじょうのみやす(ん)どころ】
• この自己抑圧が、以降物語のなかで御息 所を生霊、死霊として活躍させることにな る。 • 源氏の正妻ーー葵の上を生霊となってとり 殺し、死後も死霊となって紫の上/女三の 宮を苦しめる。
藤原道長 【ふじわらのみちなが】
• 平安時代中期の公卿。摂政・太政大臣。 • 長女彰子は一条天皇の皇后となって、後 一条/後朱雀両天皇を生み、次女妍子は 三条天皇の皇后、3女威子は後一条天皇 の皇后、4女嬉子は後朱雀東宮の妃。 • 「一家立三后」と驚嘆された。 (966-1027)
藤原 伊周(ふじわらの これちか )
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