2007年日语能力考试1级读解文法

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日本语能力试験一级文法

日本语能力试験一级文法

日本語能力試験一級文法1~あげくに(の)[动词过去形;体言の]+あげくに/~的结果;最后~(多用于后果不好或消极的场合)类义形:~あげくのはて(に)[比あげく(に)语气强];~すえ/~之后;最后~(后果多为消极)例:1、さんざん迷ったあげく、やめにした。

/犹豫了一顿,最后决定作罢.2、口げんかのあげく、つかみあいになった。

/争吵的结果,扭打起来了.2~あっての[体言]+あっての/有了~才有~例:1、あなたあっての私です。

あなたがいなければ今日の私はいない。

/有了你才有我.没有你就不可能有今天的我.2、この子ってのわが家。

もしこの子がいなかったらと思うと・・・/有了这个孩子才有我家.想到如果没有这孩子就...3~いかんだ[体言]+いかんだ/取决于~;根据~而定类义形:~いかんにかかっている/取决于~;根据~而定~いかんによる/取决于~;关键在于~(如何)~いかんによってきまる/决定于~;要看~(如何)~かどうかにかかっている/看看是否~(前接动词终止形)例:1、今回のスピーチ・コンテストに入賞できるかどうかは出場前の準備いかんにかかっている。

/不管成败与否,都要做起来看.2、交渉が順調にまとまるかどうかは相手の出方いかんにかかっている/能否顺利达成协议,取决于谈判对方的态度如何.4~いかんで[体言]+いかんで(或いかんによって)/根据~而~;根据~来~类义形:~いかんだ/~是根据~决定的(结句的形式)例:1、情勢いかんによって、対応策を決める。

/根据形势而决定对策.2、結果いかんで、方針の是非が分かる。

/根据结果来判定方针的正确是否.3、彼の結婚式に出るかどうかは自分の考え方いかんだ。

/参加不参加他的结婚仪式,是根据自己的想法而定的.5~いかんにかかわらず[体言の]+いかんにかかわらず/不管~;不论~例:1,成否のいかんにかかわらず、やってみることだ。

/不管成败与否,都要做起来看.6~いかんによっては[体言]+いかんによっては(或いかんでは)由于~(情况)不同~;根据~如何~例:1、やり方いかんによっては結果も違ってくる。

日本语考试1级读解文法

日本语考试1级读解文法

1级读解文法阅读部分問題1秋に入ると学校では、読書週間という奇妙な週がやってくる。

普段は図書館に足を踏み入れもしない子どもたちが、みんな指定の図書を探して、嫌々やってくるのを僕は不思議に眺めていた。

読みたくない本を読んで感想文をかけ、と先生から指令がくだるのだ。

先生に言われなくても、僕は昔からほんの足だった、読書週間の標語を読むと、「読書は世界の見える窓」「本は心の栄養」などと利益を謳った文句が並んでる。

先生は、読書をする子はよい子で、頭がよくなると自信を持って勧めていた。

頭をよくするのは教育者の仕事だ。

その義務を忘れて本に子どもを教育してもらおうとするのは怠惰な職務放棄にすぎない。

僕は一発でこの先生の能力を疑った。

僕は所謂アタマのいい子だった。

子供のしがちな無茶なことはせず,大人の命令に逆らわない従順な児童だった。

教室の壁には誰が何冊本を読んだか、という営業マンのようなグラフが作成され、能力を競っていたように思う、馬鹿馬鹿しいと笑っていると白羽の矢が僕に刺さった。

「彼は本を読むから成績がいいんです!」先生は僕を象徴して読書を推進しようとしている。

それは大きな間違い。

僕の成績がよかったのは普段真面目に授業を聞いているからだし、きちんと家で勉強していたからだ。

他の小学生はのびのびと育っていて、誰も勉強などしないから、差がでるのは当然のことだった。

読書をすれば賢くなるという幻想は、どうして出来上がったのだろうか。

僕はその読解の根源を子供たちに見た。

いつも図書館現れない子供は無理に広げた本を前に煩悶しているではないか。

これはほとんど拷問に近いものがある。

(③)彼らは勉強の姿勢で本を読んでいるのだ。

こんな読み方では楽しくないだろう。

本の楽しみとは、ここではないどこかに飛んでいける冒険につきる。

旅行の楽しみと読書は近いものがある。

僕は本で冒険をし、知らない世界に旅をした。

(中略)人は誰もが「もうひとつの世界」を夢みる。

日语一级读解分析篇

日语一级读解分析篇
よく勉強している。それなのに成績はちっとも上がらない。
*非難や不満の気持ちを表すこと多い。
それにしては
銀座のレストランは高い。それにしては、あの店は安い。
それが
朝からとてもいい天気だった。それが午後から急に雨が降ってきた。
*前文から考えて意外に思う場合に使い。
それにもかかわらず
山田さんはお酒の飲みすぎで病気になった。それにもかかわらず、まだ毎晩お酒を飲んでいる。
なお
来月の10日に打ち合わせをします。ちなみに、これは商店街の決まりです。
*前文の関係のあることを参考の付け加える。
ちなみに
当店は火曜日が定休日です。ちなみに、これは商店街の決まりです。
*前文に関係の亜炉ことを参考に付け加える。
6.
前後接続関係
接続詞
例文
前文と後ろの文のどちらがひとつ選ぶ。
それとも
コーヒーにしますか。それとも紅茶はよろしいですか。
*書き言葉。理由よりも結末を強調。
そのために
事故に遭いました。そのために、遅れてしまいました。
*後ろの文事が起こった理由を強調。
それに
飲みすぎた。それで、頭が痛い。
ゆえに
外国人であるがゆえに、特別扱いされる。
*書き言葉。論文などで使われる。
その結果
毎日練習した。その結果、できるようになった。
後ろの文に話が発展する傾向がある。
そこで
外が暗くなった。そこで、電気をつけた。
*ある状態の時、意識的に何かをする。後ろの文の文末に形容詞は使えない。
それで
「昨日彼とテニスをしたんだ」「それで、どっちが勝った」
*相手の話を次から次へと聞きだすときに使われる。

2007年日语1级真题语法详解

2007年日语1级真题语法详解

2007年能力考1级真题语法详解:問題IV次の文の____にはどんな言葉をいれたらよいか。

1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。

1もう遅刻しないと言った____また遅れるなんて、かれは何を考えているのだろう。

1.が最後2.のなら3.そばから4.ともなしに●考点分析:测试点为「そばから」的用法。

前接动词,表示“刚……就……”的意思,是比较陈旧的表达。

○子供達は作るそばから食べてしまうので、作っても作ってもおいつかない。

/刚一做好孩子们就给吃了,无论怎么做也供不上。

○聞いたそばから忘れてしまう。

/这边听进去,那边就忘了。

参考:「が最後」表示“某事一发生就必定……”的意思。

「のなら」表示假定条件,“要是……的话”。

「ともなしに」表示“无意识的,不知的”。

正解为选项3。

译文:他刚说过以后再也不迟到了,可又迟到了,到底在想什么呢。

2昨日泊まったホテルは、眺め____サービス____、本当に満足のいくものだった。

1.だの/だの2.とも/とも3.なり/なり4.といい/といい●考点分析:测试点为「といい…といい」的用法。

用于列举出亮相特例暗示其他。

用于批评和评价的句子中,可译为“……也好……也好”“无论……还是……”。

○社長といい、専務といい、この会社の幹部は古くさい頭の持ち主ばかりだ。

/总经理也好,专务理事也好,这个公司的干部都是些旧脑筋的人。

○娘といい、息子といい、遊んでばかりで、全然勉強しようとしない。

/无论是女儿还是儿子,都是光玩,不知道学习。

参考:「だの」表示负面内容的事例的列举。

「とも」前接同一动词,表示无论怎么努力也达不到所要的结果。

「なり」列举同一词,表示“与其相应的”。

正解为选项4。

译文:昨天住宿的酒店,无论是景观还是服务都让人满意。

3教授の助言____、この研究の成功はなかった。

1.なくして2.ならでは3.にあって4.によらず●考点分析:测试点为「なくして」的用法。

接在名词之后,表示“原有的东西如果没有了的话”的意思。

日语能力考试一级文法

日语能力考试一级文法

1~いかん意味がどのようであるか・~によって・~次第で接続[名(-の)]+いかん①試験の結果いかんでは、卒業できないこともある。

②会社の発展は、社員の働きいかんにかかっている。

慣用「いかんともしがたい」<残念だがどうにもできない>・助けてやりたい気持ちはやまやまだが、私の力ではいかんともしがたい。

「いかんせん」<ざんねんが(どうにもしようがない)>・あたらしいパソコンを購入したいのだが、いかんんせん予算がない注意主に改まった場面で用いられる。

2~いかんによらず/~いかんにかかわらず/~いかんを問わず意味~がどのようであるかに関係なく接続「名-の」+いかんによらず①理由のいかんによらず、殺人は許されないことだ。

②国民の賛意のいかんにかかわらず、その法案は国会で可決されるだろう。

③国籍のいかんを問わず、採用試験を受けることのできる自治体が増えている。

注意主に改まった場面で用いられる。

3~(よ)うが/~(よ)うと意味~しても・~でも接続[動-意向形]・[い形-かろう]・[な形-だろう]+が①周囲がいかに反対しようが、自分でやると決めたことは最後までやりぬくつもりだ。

②どんなに入院費が高ろうが、支払わざるを得ない。

③彼が政治家として有力だろうと、法を侵したからには逮捕されるのは当然のことだ。

4~(よ)うが~まいが/~(よ)うと~まいと意味~しても~しなくても接続[動-意向形]+が+[動-辞書形]+まいか<同じ動詞を二度繰り返して使う。

IIグル-プまたはIIIグル-プの動詞の場合は「まいか」のまえは「ない形」も使われる>①雨が降ろうがふるまが、私は出かけます。

②昔の恋人が結婚しようとしまいと、今の私には関係ないことです。

5~(よ)うにも~ない意味~しようとしてもできない・したいのにできない接続[動-意向形]+にも+[動-ない形]+ない①お金がなくて、新しいパソコンを買おうにも買えない。

②頭が痛くて、起きようにも起きられなかった。

日语一级阅读理解问题 意味解釈(1)

日语一级阅读理解问题 意味解釈(1)
当たり前だけど、今生きている人より、もう死んだ人の数のほうがすっと多い。これに死んだ動物や植物などありとあらゆる生物の死骸を加えると、地球上は死体だらけになる。死んだ肉は、腐って土になったり焼かれて灰になったり食われたりして、地球に還元される。つまり、地球は死体でできている。私は死体が変質した土の上に生き、死体が変身した生物を食べて生きている。死者にと共存しているのである。
問い 「常識ある人の倫理観を逆なでする」とあるが、どういう意味か。
1、常識ある人が正しいと思っていることについて色々な理由をつけて否定するので、常識ある人も納得してしまうということ
2、常識ある人が正しいと思っていることについて色々な理由をつけて否定するので、常識ある人にとっては腹が立つということ 03::6 xA此资料来源于:和 风 日 语Leabharlann m{b}Nhx[ 例題2
「金さえ払えば入れる大学」は確かに常識人にとっては嫌な感じがするだろう。しかし、「金さえ払えば入れる大学」を卒業したからといって、果た して就職させてくれる会社があるだろうか。答えは否であろう。なぜなら、現代の日本では、会社は受験勉強を勝ち抜いた能力を評価するのであって、勉強せず に入れる大学を卒業する能力は全く評価しないからである。従って、金権大学を出ても何の役にも立たない。だからこそ「金さえ払えば入れる大学」は存在しな いのであって、人々の倫理観が金権大学の存在を拒否するからではない。仮に人々の倫理観が拒否したとしても、その種の大学の卒業者を大卒として評価して受 け入れる会社があれば、その種の大学を経営しようとする者が現れるだろう。
(星野智幸「二十一世紀の黙示録」『新潮』第101巻第6号新潮社による) Bc~~($To此资料来源于:和风+日语 n!ef.Ar0

2007年日语一级真题 动词解析

2007年日语一级真题 动词解析

Ha况晨霞(管理学院)2007 1級一碌蔗制作文字・語彙(100 点45 分)問題Ⅰ次の文の下線をつけた言葉は、とのように読みますか。

その読み方を、それぞれの1234から一つ選びなさい。

問1・その店は経営が危ぶまれてが、今月に入って黒字に転換し、借金の返済に追われる生活から脱することができた。

(1).危ぶまれて1. あわうぶまれて2. あやぶまれて3. あわぶまれて4. あやうぶまれて(2).転換(3).返済(4).脱する1. てんかん1. へんぜい1. さっする2. てんせん2. へんせい2. だっする3. てんこう3. へんさい3. ぜっする4. てんそう4. へんざい4. いっする問2・近くに香辛料を売っている問屋があるので、この辺りにはいいにおいが漂っている。

(5).香辛料1. こうこうりょう2. かしんりょう3. かこうりょう4. こうしんりょう(6).問屋1. とんや2. とうや3. もんや4. もうや(7).漂って1. さまよって2. かたよって3. にかよって4. ただよって問3・大木さんは、ホテルでピアノを演奏して稼いだ金で生活費を賄っている。

(8).演奏(9).稼いだ1. えんそう1. つないだ2. えんすう2. しのいだ3. えんす3. かせいだ4. えんそ4. かついだ(10).賄って1. うるおって2. まかなって3. やしなって4. おぎなって問4・犯人は人質とあの建物の端の部屋にいる。

(11).人質1. ひとじち2. にんじち3. にんしち4. ひとしち(12).端1. すみ2. おく3. かど4. はし問5・事態を把握し、問題点を認識したら,直ちに対処するのが賢明だ。

(13).把握1. ひあく2. はあく3. はおく4. ひおく(14).認識(15).賢明1. じんしき1. けんみょう2. にんしょく2. かんめい3. にんしき3. かんみょう4. じんしょく4. けんめい問題II 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。

日语能力考一级文字词汇解说篇50

日语能力考一级文字词汇解说篇50

日语能力考一级文字词汇解说篇50本书根据日本语能力考试单位公布的指导方针修订而成,N1词汇包括接头词、接尾词、感叹词、惯用语等在内约为3400个,加上N5、N4、N3和N2的7600个单词,对于准备应试N1的学习者来说应该掌握的单词共计约11000个。

小编会每天更新一些,帮助大家进行考试备考。

1.きょうぐう(境遇)处境,遭遇。

人の境遇に同情する。

2.きょうくん(教訓)教训。

いい教訓になる。

3.きょうこう(強行)强行(通过法案等。

)国会で採択(さいたく)を強行する。

4.きょうざい(教材)教材。

新聞、TV映像(えいぞう)を生教材として使う。

5.きょうさく(凶作)农产品歉收。

冷害(れいがい)のため、凶作になる。

6.ぎょうしゃ(業者)工商同业者。

工商业者。

業者間の争い(あらそい)。

7.きょうじゅ(享受)享受。

自由を享受する。

8.きょうしゅう(教習) 特殊技能培训。

自動車教習所。

9.きょうしゅう(郷愁) 乡愁。

思念家乡。

郷愁に耽る(ふける)。

10.きょうしょく(教職) 教师职务。

教職を志望する。

11.きょうせい(強制) 强制,强迫。

強制解雇(かいこ)。

12.ぎょうせき(業績) 业绩。

業績をあげる。

13.きょうぞん(共存) 共存,共处。

平和共存。

14.きょうちょう(協調)协调。

合作。

国際協調。

15.きょうてい(協定)协定。

停戦(ていせん)協定を結ぶ(むすぶ)。

16.きょうど(郷土)乡土,家园。

乡间。

地方。

郷土料理。

17.きょうはく(脅迫)胁迫,威胁,恐吓。

脅迫して金を取る。

18.ぎょうむ(業務)业务。

業務に励む(はげむ)。

19.きょうめい(共鳴)共鸣,赞同(对方的意见)。

君の意見に共鳴する。

20.きょうり(郷里)乡里,家乡。

郷里へ帰る。

21.きょうわ(共和)共和。

共和制。

22.きょくげん(局限)局限,限定。

地域(ちいき)を局限して捜査を行う。

23.きょじゅう(居住)①居住。

安居。

郊外(こうがい)に居住している。

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2007年日语能力考试1级读解文法読解問題Ⅰ次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

答えは、1・・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。

人の会話というのは、言葉としては案外成り立っていないことが多い。

ずっと昔、母親と話をしていてそう痛感したことがある。

たとえばの話。

私が母に「このあいだより太ったみたいだけれどどうしたの」と訊く、すると母は「服を買いにいったら大きなサイズの店にいけと言われて腹がたった」と続ける。

「甘いものを食べすぎなんじゃないの」と私が言うと、「どこそこの店の大福を買ったらまずくて食べられたものじゃなかった」と母は言う。

このように書き記してみれば、会話としてまったく成り立っていない。

(注1)双方が双方の思うままを口にしているだけである。

私はこの母とよく(注2)口論になった。

この「①思うまま会話」がどんどん進んでいくと、最後に決まって母は「小説なんか書いてないで結婚したらどうか」という方向に結論づけ、「あなたが太った話がなぜ私の結婚問題に結びつくのか」と①私が(注3)突っかかり、口論になるわけである。

この口論だってもちろん、会話としては成り立っていない。

その都度、「母に私の言葉は通じないのだ」と腹立ち紛れに思ったものだしかしひょっとしたら、通じないと決めつけた私は、会話というものは「相手の言うことを耳で聞き、順った。

繰りに理解する」はずだと信じていたのかもしれない。

信じているふうに会話が進んでくれないことに、(注6)苛立っていたのかのしれない。

そういえば、「私の話をちゃんと聞いているのか」と、話の途中で幾度も言ったことを今、思い出した。

③あれは、「耳で聞いたことを順繰りに理解しているのか」と、自分の信じるところを訴えていたんだなあ。

言葉というものは使う人によって、温度も色合いも違う。

もしこれが統一されていれば、順序だてて理性的に会話をせずとも、誤解や勘違いやすれ違いはまったくなくなるのではないか。

④映画や小説のなかで人々が交わす言葉は、たいていの場合、温度も色合いも統一されている。

だからものごとは決まった時間、決まったペ-ジ数のなかで、理性的に展開され着地する。

しかし(⑤)で、同じ温度、同じ色合い、無個性の言葉でしか会話できないとしたら、と考えると、なにやら(注7)殺伐としたものを感じてしまう。

あくまで想像だが、戦時下などの有事のときは、ぎりぎりまで言葉から個性がそぎ落とされたのではなかろうか。

その人しか持ち得ない言葉があり、その人からしか受け取れない言葉というものがある。

誤解をしたりすれ違ったりしつつ、、それをまた言葉で訂正していく、ということも、案外人の持つゆたかさのひとつなのかもしれない。

そう考えると、成立しなかったように思えた母との会話も、私たちにしかあり得ない関係のひとつだったと思え、そのことにちょうっと安心する。

(角田光代「成立しない会話」「脳あるヒト心あるヒト」産経新聞2006年1月16日付朝刊による)(注1)双方:両方(注2)口論:口げんか(注3)突っかかる:激しい言い方で反発する(注4)その都度:そのたびごと(注5)順繰りに:順番に(注6)苛立つ:いらいらする(注7)殺伐:人間関係にうるおいのないようす(注8)有事:戦争や大事件が起こること(注9)ぎりぎりまで:限度いっぱいまで(注10)そぎ落とす:けずり落とす問((1))①「思うまま会話」とあるが、どのような会話か。

1.相手に通じないとあきらめて、初めから相手を理解しようとしない会話2.相手の話を十分聞かず、自分の言いたいことを言うだけでかみ合わない会話3.相手が興味を持っている話題について、相手の話の流れに合わせてする会話4.相手の話を聞いていて腹がたつ内容が含まれているので、口論になりやすい会話問((2))②「私が突っかかり」とあるが、その時の筆者の気持ちとして最も適当なものはどれか。

1.母の話は何が言いたいのかわかりにくいので、欲求不満を感じている。

2.母のことを思って話しているのに、どうしてわかってくれないのだろうという苛立ちを感じている。

3.母の話は始まりと終わりでは内容が異なり、しかも気に障る内容になることに対して不快感を持っている。

4.母が言いたいことを言い続けて人の話を聞かないので、言いたいことが言えなくなるという不満を持っている。

問((3))③「あれ」とは何か。

1.母とどんなことでもよく口論したこと2.母に自分の話は通じないと決めつけたこと3.母との会話が思うように進まず苛立ってこと4.母に自分の話を聞いているのか何度も確かめたこと問((4))④「映画や小説のなかで人々が交わす言葉」に対して、筆者はどのように思っているか。

最も適当なものはどれか。

1.言葉の順番が決まっているので、会話が理性的である。

2.会話が順序だてて進まないので、個性的でありおもしろい。

3.言葉の使われ方もニュアンスも同じで、会話が予想どおりに進む。

4.会話の場面では、お互いに相手の話をよく聞くようになっている。

問((5))(⑤)に入る表現として最も適当なものはどれか。

1.実際の生活2.映画の世界3.小説の世界4.理想的な生活問((6))筆者は、はじめに会話がどのようなものだと考えていたか。

1.本来理性的であるが、誤解は当然生じるものだ。

2.すれ違いがあっても、苛立たずに聞くべきものだ。

3.相手の話の流れに沿って聞き、理解するべきものだ。

4.個性的であっても、その方が人間的だと感じられるものだ。

問((7))母と自分との会話について筆者は今はどう思っているか。

1.誤解が生じるような会話も、活発な口論になるので、おもしろい。

2.誤解が生じるような会話も、二人の個性が表れていて、悪くはない。

3.誤解が生じるような会話は、母のわがままな性格の表れで、受け入れがたい。

4.誤解が生じるような会話は、母が一方的に進めたことが原因なので、意味がない。

問題Ⅱ次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・・2・3・4から一つ選びなさい。

(1)私たち人間によって(注1)悪臭というのは危険信号の一つである。

もしも、食べ物が腐っているのに悪臭を感じなかったら、大丈夫だと思って食べて、食中毒を起こして死ぬかもしれない。

私たちは、鼻という(注2)検出器を使って危険がどうかの判断をしている。

悪臭があるかないかは、私たち人間の判断であって、この判断が他の生物にもそのまま当てはまるわけではない。

腐った物を屋外に出すと、すぐにキンバエが集まってくるように、腐った物は(注3)キンバエには、おそらく良い香りのものと思われる。

キンバエにとって良い臭いとか悪い臭いとか、おいしい食べ物とかまずい食べ物とかという判断は、明らかに人間とは異なる。

(注4)微生物の中にも、人間と同じようなものをエサにするものもいるし、人間が嫌うものをエサにするものもいる。

まずいエサとかおいしいエサという判断は、生物それぞれで異なるというごく常識的なことが、案外理解されていないようである。

このために、悪臭物をエサにする微生物は、特殊で変な微生物だという誤解が生まれる。

また、悪臭物ばかり与えたのでは、微生物が弱ってしまうのではないかというように考える人が出てきたりする。

物が腐ると悪臭が出るが、きこで出た悪臭は、ある種の微生物には重要なエサであって、この悪臭物でその微生物が育つ。

これは、日常的な自然界の営みであり、この営みを担う微生物が自然界に広く分布している。

物質の循環にかかわる多くの生物の作用があって始めて、人間は生命を維持することができるのである。

しかし、日常生活においては、その一部しか認識する機会がないために、自然環境について誤解している人が多いようである。

このことがさまざまな環境問題の理解の妨げになっているように思える。

(松永是・倉根隆一郎「おもしろい環境汚染浄化のはなし」による)(注1)悪臭:いやな臭い(注2)検出器:検査して危険なものなどを見つけ出す器具(注3)キンバエ:腐った肉などに飛んで来る小さい虫(注4)微生物:顕微鏡で拡大しなければ見えない非常に小さい生物問((1))人間にとって悪臭を感じ取ることの意味は何か。

1.食べ物の安全性を判断できること2.検出器の正確さを判断できること3.その食べ物が好みに合うかどうか判断できること4.その食べ物を食べると死ぬかどうか判断できること問((2))悪臭物をエサにする微生物が特殊で変だと誤解されるのはなぜか。

1.微生物がなぜ悪臭物に集まるか、ということが解明されていないから2.微生物は常に人間とは違うものを好む、ということが認識されていないから3.人間と微生物では好むものの判断が異なる、ということが理解されていないから4.人間と微生物では持っている検出器が異なる、ということが明らかになっていない問((3))「その」が指す内容は次のうちのどれか。

1.人間は臭いを感じ取ることで生命を維持できるということ2.人間は多くの生物の働きによって生きていられるということ3.自然界には悪臭を好む微生物が広く分布しているということ4.微生物には物が腐って発生した悪臭物ガエサになるということ(2)人称代名詞われ(私)の複数はわれわれ(私たち)だと通常考えられている。

多くの場合それでいいのだし、実際にもそういうふうに使われている。

けれども、われわれがいつでも必ずわれの複数といえるかとなると、そうとばかりはいえないだろう。

自分を含んだ複数の人間をひとまとめにしてわれわれというとき、ことわるまでもなくそのわれわれのなかで自分と他の人々とは、なんらかの意味で親和的な間柄にある。

たとえばグル-プ、学校、会社、党派、家、国など、性格や規模こそちがえ、一つの同じ集団に属していて、心の、あるいは利害の上で互いに結びついていることが前提になっているわけだ。

しかしこの場合、自分と他の人々とは、それぞれの集団の外部に対しては同一の集団に属するものとして結びつきをもっているにしても、それぞれの集団内部を考えてみれば、①自分と他の人々との間柄が対立を含んでいないとはいえない。

自分によって近い集団から遠い集団へ、自分を含む小さいな集団から大きな集団へという方向で、一般的には集団内部の自他の対立は大きいが、たとえ小さな身近かな集団のなかでも自他の対立はなくなるわけではない。

それどころか、ときには近親憎悪と呼ばれるような、近い間柄であることがかえって激しい憎しみを相互に(注2) 惹き起こすことさえあるのだ。

このようなわけで、集団自他の対立を問題にし出すと、②われわれということは簡単にはいえなくなる。

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